21話 カミーユの直感 5.8
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
を通じて、その対策機関も兼ねて、新たなる部隊を立ち上げようと思っている。君にはそこに参加してもらいたい」
唐突なお願いにカミーユは躊躇した。
「しかし・・・両親は?」
「言ったであろう。君の両親も政府特命で一緒にウィックウェリントンへ行くことになる。私にはその力がある。他、君の望むものが有れば都合するが?」
カミーユは考えた。必要なもの、必要な人、傍に居て欲しいひと。
「あの・・・ファ・ユイリイという幼馴染が居ます。その家族も一緒にできませんか?」
カーディアスは笑顔で頷いた。
「勿論。君が望むなら、かの者たちの仕事や住まいも喜んで手配しよう。ということは君の決意はできたのかな?」
カミーユはカーディアスの問いかけに対し、了承した。
「はい、僕がこの問題に取り組まなければならない。その事を僕自身が良く感じているみたいです。恐らくであるけど、この箱は負の感情を吸収しています。今、僕はスッキリしています」
カミーユは再び箱を見つめ、話し続けた。
「恐らくは僕の負の感情をこの箱が吸い取ったようにしか思えません。そして、このエネルギーが解き放たれるとき、物理的な大参事を及ぼすに違いありません」
カーディアスはカミーユの理解の速さに感銘を受けていた。そして、カミーユを両親の下へ送り届けた。カーディアスはカミーユの両親に自身の正体を伝えた。フランクリン、ヒルダと共に驚愕した。
カーディアスはカミーユの才能と2人の才能を買い、サイド1のロンデニオンへ行くように勧めた。2人は喜んで了承した。
次に、カーディアスはファの家族と会った。カーディアスの提案にファの家族も了承し、ロンデニオンへ移住することになった。
* ロンデニオン行 星間シャトル内 5.9 11:00
星の海は静かに佇んでいた。ニュースの情報によると、間もなく戦闘状態になるという話で、この便がロンデニオン行の最終便だった。
座席にいるフランクリンとヒルダはカーディアスの後援ということで高揚していた。ファの家族も同様だった。カミーユは一人シャトルの窓の外を後部ハッチより眺めていた。
そこにファ・ユイリイがやって来た。
「カミーユ。あのカーディアスさんってひと、私たちまでこんな配慮してくれて、何だろうね」
カミーユはファの質問に笑って答えた。
「ああ、僕が頼み込んだんだ。カーディアスさんが僕に手伝ってほしいと提案した。そして必要なものが有れば都合すると。僕はファが必要だったから頼んだ。それだけさ」
カミーユの言葉にファが真っ赤になった。告白されたのような言い回しだったからだ。
「・・・カミーユ。私が好きなの?」
カミーユはファの発言にびっくりして、ファを見た。ファが上
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ