Fate/stay night
1179話
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ではなくコンクリートに叩きつけられ、より大きなダメージを負っていただろう。
いや、サーヴァントは基本的に魔力を伴わない物理攻撃は効果がないのを考えると、身体を土で汚した分だけこっちの方が精神的なダメージは大きかったのか?
ともあれ、仰向けの状態で地面に身体の半分近くが埋まっている状況の金ぴかだったが、ダメージ自体はそれ程大きくはないらしかった。
その為、憎悪に満ちた目で空中にいる俺を睨み付ける金ぴか。
ただ……俺の攻撃はまだここでは終わらない。
空中にいる俺と、地面に半ば埋まりながらも仰向けで俺の方を睨み付けている金ぴか。
この状況で俺がやるべきことは……そう、より金ぴかに対して大きな精神的なダメージを与える事。
混沌精霊の能力で空中を飛んでいる俺が、そのまま金ぴかの真上に来て飛ぶのを止める。
するとどうなるか。
当然自然落下している事になり……
俺がどのような行動をしようとしているのかが分かったのだろう。金ぴかは目を大きく見開き、俺に向かって怒声を発しかけ……次の瞬間、その顔面の上に俺の足が落ちる。
そう、金ぴかの顔面を踏み躙るという形で。
「ぐうっ!」
気位の高い金ぴかがそんな事に我慢出来る筈がなく、足下で大きく呻く。
……もっとも、顔面を踏み躙られている以上、まともな声にはならないが。
向こうもそれは理解したのだろう。言葉ではなく行動で俺をどうにかしようとして、土の中に半分埋まっていた両手を俺の足に伸ばすが、そもそも基本的なステータスが違う。更には勇猛による格闘補正――これが格闘と認識されているのにも驚いたが――や、アクセル・アルマーとしてのスキルであるインファイト、PPで底上げされている格闘の数値といったものを、金ぴかの筋力でどうにか出来る筈もない。
「うん? 何をしたいんだ、お前は? ほら、もう少し俺に分かるようにはっきりと言ってみろよ」
金ぴかの顔を踏み躙っている右足をグリグリと動かしながら尋ねる。
それでも尚どうにかしようとしていた金ぴかだったが、やがて身体能力で俺をどうにかする事は出来ないと悟ったのか、俺を中心にして空間が波紋のように揺れ……
「そう来ると思ったよ。ごちそうさん」
俺を目掛けて飛んできた宝具の数本に触れながら空間倉庫の中へと収納しつつ、最後に金ぴかの顔面を思い切り踏み躙ってから、跳躍してその場から離れる。
そのまま空中を飛びながら金ぴかと距離を取り……やがて視線の先で金ぴかが起き上がる。
「貴様……貴様ぁっ!」
「ふんっ、もう既に格付けは完了した。お前は俺には到底及ばない。それははっきりしたな。大体、さっきも言ったが、この世界の一国家の、一地域にあった都市国家如きの市長が何を以て俺に挑む? 俺はこう見えて、平行世界も
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