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魔法科高校の有能な劣等生
放課後の不幸と充実した時間
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ぁ、あの娘の事ですわね。
 えぇ、知っておりますわ」
 ―――あの娘、会長の口振りからするとZEROは女性の様だ。
「立ち話もなんですし、お座りになったら」
「はい、そうさせて頂きます」
 敬語の会話…………この人の会話では必要な必需品だ。
 まぁ、会話相手が先輩って事も考慮しても有るが、それはそれで疲れる。
「それで貴方はZEROの何を知りたいのかしら?」
 生徒会長は慎ましやかな笑顔だった。
 暇だったから丁度いい時間潰しのつもりなのかも知れない。
「俺が知りたいのは」

「ZEROと…………零宮さんの事です」












「あらあらそんな事でしたの」
 これまでの事を全て話すと会長は少し微笑み。
「それならわざわざ私でなくても。
 この学校の生徒なら誰でも知ってますわよ」
「…………」
「あぁ、そうでしたわね」
 嬉しそうな笑顔で会長は。
「貴方と会話する度胸を持った生徒はこの高校では限られますから、なるほど……それで私に?」
「この原因は貴方の責任でも有りますし。
 それに……貴女は生徒会長だ。貴女なら有益な情報位持ってても何ら不思議じゃない」
「私に責任? 何の事かしら。
 私は君に称号を与え、地位を与えた。
 ただ、それだけの事で一体?」
 ―――女狐……惚けた振りは大抵の男なら落とす誘惑の魔顔。
 それでも俺には効かないけどな。
「貴女が俺に与えた地位。
 それとデマ情報を校内で拡散し俺を孤立させる」
「まぁ、そんな筋書き……まるでC級映画の様ね」
「それが貴女の考えたシナリオですから。
 貴女の作る映画はその程度の物としか言えませんね」
「そんな筋書きで映画化する映画なら。
 余程、暇なのでしょうね。脚本家やスタッフ、その他もろもろの映画関係者には即首です。
 勿論、私ならですけど」
 笑顔を絶やさず生徒会長は言った。
「なら、俺がそのC級映画の監督に成りましょう」
「?」
「貴女のシナリオは知りませんけど結末は大体、解っています。まぁ、言うなれば貴女は《簡易戦争》の独裁者。
 俺は配属したてのイレギュラー《邪魔者》」
「独裁者なんて……そんな。
 私は別に独裁主義者ではありませんよ?」
 惚けた表情と仕草でアピールする生徒会長。
 だが、そんな小細工は俺に通用しない。
「もぉ、その変でぶりっ子は止めたらどうです」
「…………貴方、」
 生徒会長も薄々、気付き始めた。
 俺のイレギュラーに。
「自己干渉能力の高かさに周囲を惑わす才能、見事ですね。
 自身の無意識なサイオンアクセスを周囲に拡げる事で他人から見られる情報の操作。他人の自分からの評価をねじ曲げ、自分の思うままに他者を操る。流石、生徒会長……その魔法
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