決闘
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なさい。シャロンさんがああなったのは、私のせいや……。謝って済む問題やないけど……本当にごめんなさい……」
『…………。一つだけ言わせて、彼女はまだ生きてる……。いや、どこかで生き延びていると信じてる。私達はサバタ様に惹かれた、それはシャロンだって同じ。彼から貰った想いを消さないために、きっと何があっても生きようと足掻いてるはず。だから私は彼女を迎えに行く……二度と独りにしないために、シャロンを探して世界を渡る……。もしかしたら徒労に終わるかもしれない、信じていた所で現実は残酷かもしれない。それでも命の続く限り探し続ける……それが私の道だ。本当の“報復”はその後に決めさせてもらう……』
「そうなんか……私から一つお願いしたい事がある……。時々でいい……これからの私を見ていてほしい。もし間違った道に進んでたら、私を止めて欲しい……! マキナちゃんが見てくれていると思えば、自分の選んだ道に自信が持てるから……」
『…………』
完全に力尽きる前に私の意思を全身全霊で示したが、返事を聞く前に意識を保つ体力も全て使い果たした私は、そのまま静かに心地よい睡魔の中へ落ちてしまった……。
クリスマスなのにロマンどころか青臭い決闘しかしなかったような気がする翌日、病院で目を覚ました私は、先に意識を取り戻したマキナちゃんが王様達と共に帰ったとリインフォースから聞いた。それで伝言を託されて内容を聞いた所、結局私とマキナちゃんの関係は何も変わらなかったという事がわかった。
『ぶつかる事で分かり合う、なんて話はよく聞くけど、八神とは決してそうならない。あの決闘はお互いの気持ちとケジメを付けるためのもの……サバタ様とシャロンが守った命に価値があるのか見定めるためのもの……。個人的に思う所はあるけど、二人が命を懸けた意味を無駄にはしたくない。だから八神の頼み事を聞くわけじゃないが、心に留めておいて。……もし八神がサバタ様の覚悟を裏切るような真似をしたら、望み通りこの私が引導を渡す。そうならない様にゆめゆめ気を付ける事だね……』
この伝言の後、次に会う機会が不明なのでシャマルがクラールヴィントに収納していた例の自筆の本を渡し、内容に軽く目を通したマキナちゃんは呆れながらもその本を受け取り、ヴォルケンリッターの皆に私が誤った道に進まない様に見張っているように告げてから王様達と去ったそうな。その時のシャマルの心中複雑な表情は印象深かったとシグナムが教えてくれた。
なお、本局の局員達は彼女達の高い魔導師能力とアンデッドを倒せる数少ないエナジー使いという事で、ここを去る前に勧誘しようとしたが、それはなぜか地上の局員達が断固抗議して喰い止めたらしい。理由はよくわからないけど様子を見ていたヴィータ曰く、地上から本局に対して「彼女達に余
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