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リリなのinボクらの太陽サーガ
決闘
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手は地面を殴った時並みに痛み、一時的に連続攻撃が止む。そこから私は彼女の頭を掴み、二回、頭突きする。頭突きは一回撃つだけで天地がグラグラするため、私も二回目で耐え切れず手を離した訳だ。だが今までより効果的にダメージを通しているため、無理やりもう一発頭突きしようと大きく振りかぶった所に、マキナちゃんの回し蹴りが炸裂。見事に私の身体が後ろに吹っ飛ぶ。

お互いに息も絶え絶えの状態にも関わらず意地で体勢を整え、次の瞬間、右と右の正拳突きをぶつけ合う。そのまま足技を同じ場所、同じ威力でぶつけ合ってしのぎを削る。そして互いに相手の胴に拳を何度も何度も放ち、一際強い気を込めてあばらの中に入り込む一撃を打ち込む。向こうはまだ怪我が残っている身体でここまで決闘を続けているから、私が思う以上に疲弊しているはずなのに、なんて重いパンチを放つんや……!

「マァァキナァァァッッ!!!!!!」

『ヤァァガミィィィッッ!!!!!!』

私と違って彼女は声が出ないが、その気迫は本物で字面だけで空気が震動する程だった。そのまま私と彼女の間で超インファイトの激闘が繰り広げられる。互いに一歩も譲らず、絶対に耐えて相手を倒す、という気持ちだけで拳を振るって戦い続ける。殴れば殴られ、蹴られたら蹴り返し、頭突き同士をぶつける。もはや非殺傷設定って何だったのか考える事すらどうでも良く、今はただこの瞬間だけを生きていた。

そしていつの間にか……拳を交えている内に、私はこの戦いを終わらせたくないと思い始めていた。マキナちゃんの想いを受け止める度にその痛みで、生きている実感が得られた。傍から見ると痛々しくて、青くて、泥くさいが……当人同士にとってはスポーツのような一体感があった。過去の哀しみも未来の不安も今だけは忘れていられる、まっさらで健全なひと時……精神的に死にかけていた私の心を再起させてくれる最高の決闘だった……。

だけど……終わりは必ず訪れる。サバタ兄ちゃんがいなくなってしまったように、この決闘も決着がつこうとしていた。

バキィッ!!!

互いの魔力が込められた拳が相手の顎にクリーンヒットし、頭の中が揺れたせいでたまらず背中から倒れる。ボクシングならノックダウンの鐘が鳴っていた所だろうが、私達は視界がおぼろげになってもまだ立ち上がって、戦う意思を見せ付けていた。

『まだだ……まだ、終わってないッ!!』

もはや立つ事すらやっとというギリギリの状態で、それでも私達はゆっくり一歩ずつ相手に近づき……もう技術なんてほとんど無い原始的な大振りのパンチを放つ。

「『おぉぉぉぉおおおおおおおッッ!!!!!!!!!!!』」

ドゴォォォッ!!!

もはや猛獣の唸り声同然の雄叫びを上げながら、ただひたすら拳を振るう。一発一発に全体重が乗っかって重いパ
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