決闘
[12/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
した称号……嘱託魔導師、高町なのは。君に“エターナルエース”の称号を授ける」
「勝利の希望を照らした称号……嘱託魔導師、フェイト・テスタロッサ。あなたに“エターナルブレイズ”の称号を授けます」
「世界秩序を守り抜いた称号……騎士見習い、八神はやて。君に“エターナルデューク”の称号を授けよう」
伝説の三提督のレオーネ・フィルスがなのはちゃんに、ミゼット・クローベルがフェイトちゃんに、ラルゴ・キールが私に、それぞれ勲章バッチを取り付ける。式典に来る前に指示された通りに、私達は敬礼をする。ただ……なのはちゃんとフェイトちゃんはともかく、勲章をもらっても私はあまり嬉しく無かった。
「新たなエースの門出だ、盛大に祝おう」
「おめでとう。あなた達こそが、真の英雄です」
「君達のように立派な魔導師がいれば、管理局の未来は安泰だ」
彼らからこんな甘言をささやかれて、二人は照れたり喜んだりしているが、どんな褒め言葉を聞いても私は何も思う事がなかった。今まで一度も経験が無い式典の主役扱いにある程度緊張はしていたが、内容が内容だから正直に言ってさっさと帰りたかった。
局員達の鳴りやまない拍手に包まれる中、私達は伝説の三提督から握手を求められる。あまり気が進まないが敬礼を止めて手を降ろしたら、彼らはその手を掴んでカメラに握手が映りやすいように隣に移動してきた。すると記者が一斉に私達を撮り、カメラが何度もフラッシュを瞬かせる。対外的にはめでたい事なのだろうけど……やはり真相が伝わっていない以上、気乗りはしなかった。
本局上層部の局員らしい人達からも握手を求められるが、素直に応じた二人とは違い、私はそれを無視して会場から去って行った。都合の悪い真実を隠したがる管理局を内側から変える……そのためにもきな臭い連中と馴れ合うつもりはない。皆を守るためにも……私達が生き残るためにも……マキナちゃんとの約束を破らないためにも……そして、サバタ兄ちゃんに託された未来を失わないためにも、私は戦う。どれだけの苦難が待ち受けていようが、絶対に屈したりしない。命の限り、務めを果たしてみせる……!
・・・・・・・・・・・・・・・・
〜〜Side of エレン〜〜
「はい。シェアのナンバーワンだったニダヴェリールの消失により、魔導結晶や希少金属の産出量が急激に減少……レアメタルやエネルギー資源の需要と供給のバランスが近い内に乱れるはずです。管理世界は今までのエネルギーの消費量に慣れてしまっていますから、いずれ深刻なエネルギー不足に悩む羽目になります。―――……確かに、ファーヴニル事変の影響で自分達のツケが払えなくなり、失業者は世界恐慌やバブル崩壊後並みに発生してしまうでしょう。結局の所、新生エースを持ち上げようと、管理局の支持率の低下
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ