IFルート 一話:狂った運命
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備な子供二人を殺すような無駄な手間は省きたい。
案の定、急激な変化についてこられずにフェイトとクロノは置き去りにされる。
あと少しでアリアの元にたどり着く。そう確信した瞬間に切嗣の背筋に悪寒が走る。
「ディバイン―――バスターッ!!」
『Divine Buster Extension.』
桃色の極光が、切嗣が飛んでいた周囲を丸ごと吹き飛ばす。
なのはには切嗣の動きを完全に捉える術はない。
だからこそ、開き直って避けられない範囲での攻撃に切り替えたのである。
「当たった…かな?」
『master!』
自身の攻撃が当たったかと目を凝らすなのはにレイジングハートが警告を飛ばす。
ハッとして振り返ると海の中から現れた二つの誘導弾が背後から迫ってきていた。
慌てて防ぎ、次に来るであろう攻撃に備え前を向く。
だが、その行動もまた敵の予想の範囲内であった。
「きゃッ!?」
目を向けた瞬間に凄まじい光が眼を焼く。切嗣が用いた閃光弾だ。
切嗣はなのはの砲撃を三倍速になることでギリギリで躱し、死角となる海中から誘導弾に襲わせ、閃光弾で視覚を奪ったのである。
そして、再びアリアの元に向かい移動を始めようとするのだが敵はまだ居なくはならない。
「よくも、フェイトを傷つけてくれたね!」
「固有時制御――二倍速!」
フェイトを傷つけられたことで怒りに燃えるアルフの上段への蹴りを加速することで避ける。
すぐに攻撃へと転じたいのだが、固有時制御の使い過ぎにより肉体は既に悲鳴を上げている。
軋みを上げる心臓を無理矢理抑え込むように大きく息を吸い込み距離をとる。
まさに猛獣といった瞳が切嗣の体を射抜く。
しかし、その瞳にも微動だにすることなく、彼は滲み出た血で滑る銃を握りしめる。
(近接戦闘タイプの使い魔、接近戦ではこちらの不利。コンテンダーはカートリッジの再装填が必要。閃光弾は先程失った。距離をとって戦えば勝てる。だが、それでは封印が間に合わない)
さらに言えば、すぐにフェイトとなのはとクロノが追ってくる可能性が高い。
クロノに関してはデバイスが壊した為確率は低いかもしれないが。
とにかく、これ以上まともに敵の相手をする余裕はない。
序盤にクロノ相手に少し時間を掛けすぎたことを若干後悔しながらタイミングを計る。
(少し負担が大きいが三倍速で一気に掻い潜るしかない。キャリコで牽制すればバインドを解く時間は稼げる。防御プログラムの状況を見るにこれが最後のチャンス……しくじるわけにはいかない)
チラリとリインフォースの様子に目を向け確認を行う。
これ以上の時間的ロスは許
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