暁 〜小説投稿サイト〜
無能騎士の英雄譚
十話
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直感が騒ぐ……


"殺す気で相手しなければ、死ぬ"と……


「一輝を…、放せ…!」

その言葉が、神の口から放たれた瞬間……

神を中心として、巨大な風が巻き起こる

「なっ…!?」

龍馬は、その現象に大きく驚愕する

今まで龍馬はいろんな伐刀者(ブレイザー)を見てきた……

自分を追い込むことができるほどの力を持つ者もいた……

だが……

そんな龍馬でも、これを見るのは初めてだった

空気中の魔力を纏うことのできる人間など……

「一輝…、すまん…少し待ってくれ……」

さらに不思議なことに、龍馬に抱き抱えられた一輝の顔色が良くなっているのである……

それも、額から黄色とオレンジ、青の三色の火を灯して……

「すぐに…、終わらせるから…」

誰もが予想していなかった

近いうちにそうなるだろうと考えていた者も、この形は想定していなかっただろう……

神と一輝の眠っていた才能がこんな形で呼び覚まされるなどと……


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