―戦士転生―
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の《ナンバーズ・ウォール》ではなく《安全地帯》だったこと。まさか――
「私は魔法カード《ダーク・バースト》を発動。墓地から攻撃力1500以下の闇属性モンスター、《アンブラル・グール》を手札に加える」
《ナンバーズ・ウォール》への推測にひとまず当たりをつけ、ミスターTのターンを観察する。発動した魔法カードは、墓地から闇属性モンスターをサルベージする《ダーク・バースト》。その効果により、先のターンでエクシーズ素材を経由して墓地に置かれた、《アンブラル・グール》が再び手札に戻る。
「《アンブラル・グール》を召喚し、効果を発動。手札から《アンブラル・アンフォーム》を特殊召喚する」
再びフィールドに揃う二体のアンブラルモンスター。それも《アンブラル・ウィル・オ・ザ・ウィスプ》のようにレベルを変更する手間もなく、最初からそのレベルは両者ともに4。
「さらに魔法カード《タンホイザーゲート》を発動。攻撃力1000以下かつ同じ種族のモンスター二体を、それぞれ合計したレベルとする」
しかしてエクシーズ召喚に使うでもなく、発動されたのは魔法カード《タンホイザーゲート》。《アンブラル・グール》の効果で攻撃力が0になったために発動条件を満たし、二体のモンスターを合計したレベル――つまり二体のアンブラルモンスターは、レベル8となってフィールドに存在する。
「私はレベル8となった二体のアンブラルモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築!」
吹雪さんが先程使用した《No.46 神影龍ドラッグルーオン》がそうであったように、恐らくランク8はレベル8シンクロと同様、切り札クラスの実力を持っている。アンブラルモンスター二体が重なり、二体目のナンバーズが権限する――
「生と死の狭間を彷徨いし魂よ。暗黒に澱みし恨みをこの地で晴らせ。現れろ、ランク8! 《No.23 冥界の霊騎士ランスロット》!」
銀色の鎧を着込んだ清廉なる騎士。エクシーズ召喚されたそのモンスターの第一印象は、まさしく騎士といったような感じだったが……その瞳が見開かれた瞬間、その印象は間違いだったと悟る。
どこまでも暗い闇のような、底の見えない漆黒の瞳が俺を見据えながら、銀色の刃をこちらに向けた。
「バトル。エクシーズ素材を持ったランスロットは、相手プレイヤーにダイレクトアタック出来る」
「くっ……リバースカード、オープン! 《くず鉄のかかし》! 相手の攻撃を無効にする!」
ミスターTの邪悪な笑みによって、ランク8にしては低すぎる2000という攻撃力の意味を悟る。切り札クラスとしては不充分なその攻撃力だが、ダイレクトアタッカーとしては規格外にも過ぎる。《パワー・ツール・ドラゴン》を無視して突き進むランスロットの進路を、伏せてあった
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