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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―戦士転生―
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を装備した《セブン・ソード・ウォリアー》、ライフポイントは残り1000。対するミスターTのフィールドには何もなく、ライフポイントは同じく1000。

「私のターン、ドロー」

 戦線を支えていたマスター・キー・ビートルが除外された為だが、ミスターTはそれでも無表情を崩さない。それもまた計算ずくのような――人間でない、得体の知れないものを相手取っているのだと、今更ながらに実感する。

 逆を言えば、ミスターTを驚愕させた時がこちらの勝利の時。

「私は通常魔法《悪夢再び》を発動。墓地から守備力0の闇属性モンスターを二体、手札に加える」

 ミスターTの手札に加えられたのは、恐らくはアンブラルモンスターが二体。攻撃力と守備力が0という特性を持ったアンブラルは、魔法のサポートによりその特性を最大限に活かしていた。

「そして《アンブラル・グール》を召喚。その効果により、《アンブラル・アンフォーム》を特殊召喚する」

 恐らくは先の、《悪夢再び》で手札に加えられたモンスター二体。《アンブラル・グール》の自身の攻撃力を0にすることで、手札のアンブラルモンスターを特殊召喚する効果をもって、即座に二体のアンブラルモンスターがフィールドに揃う。

 手札消費は実質ないも同然で、またもや新たなナンバーズを呼び出すか――と思いきや、ミスターTは新たな魔法カードを発動する。

「さらに《波動共鳴》を発動。モンスターのレベルを4にすることが出来る。よって《バトルフェーダー》のレベルを4に」

 フィールドのモンスター一体のレベルを4にする、という効果を持つ魔法カード《波動共鳴》。先の俺のターンで《マイティ・ウォリアー》の攻撃を防ぐために使用され、フィールドに残ったままだった《バトルフェーダー》が対象に選択されると、そのレベルが4となり――フィールドに三体のレベル4モンスターが揃う。

「三体のレベル4モンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築! エクシーズ召喚!」

 更なるエクシーズ召喚はレベル4モンスターが三体。それ自体は十代とのデュエルでも見せていたため、特に驚きはないものの――わざわざ三体のモンスターを使うなら、召喚されるエクシーズモンスターは、この局面を打開する力を持っているに違いない。

「疾く雷光を轟かせ、電光で世界を灼け。エクシーズ召喚! 《No.91 サンダー・スパーク・ドラゴン》!」

 今までミスターTが使っていたナンバーズとは違い、発生している影を雷光で切り裂くが如く、東洋風の飛竜がエクシーズ召喚される。その口上は伊達ではなく、雷が目前に飛来したかのような衝撃がフィールドを震撼させる。

「私はサンダー・スパーク・ドラゴンの効果を発動。オーバーレイ・ユニットを三つ取り除くことで、相手モンスタ
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