転生の果てに
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は贖罪じゃな」
「贖罪?」
「そうじゃ、お主は罪を償わんとのぅ」
と髭をさする老人。
「・・・また、あの世界に戻るのか?それとも地獄で永遠に苦しめと?」
「ふふふ。残念だが全て外れている。別にわしらはお主達の思っているものではない」
「?」
「簡単にいうと、わしらはお主らで言う「概念」と呼ばれるものかの。故に地獄も天国も存在せん」
と喋る老人を見ながら俺は黙る。
「それにの、お主が居た世界には戻れんのじゃよ」
「・・・そうか」
と一言呟いた俺の顔をみてフォッフォッフォッと笑う老人。
「そこでじゃ。お前さんには別の世界に行ってもらう」
「別の世界?」
「そうじゃ。どんな世界かは言わん。というより言っても分からんじゃろう」
「・・・そこで何をしろと?」
「・・・それも言えん。と言うか探せ。さすれば、自ずと償う罪も分かるかも知れんしのう。じゃ、そろそろ時間じゃ」
「いや、探せって言われても、てか時間とかここにー」
「3・2・1・ポチッとな」
「ちょっ!ってうわあああああ!」
と老人がポケットから出したボタンのおかげで、俺がいた所?に穴が開き、俺は真っ逆さまに落ちて行った。
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