誤算?
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ようやく動きが見えてきた。
『妖精の尻尾はいまだ脱落者0!!これは強い!!』
「当たり前だ。何と言っても俺のラクサスがいるからな」
「あんたのじゃなくて雷神衆のでしょ」
「何でもいいからさっさと片付けちまえよ、ラクサス」
フリードとエバーグリーン、ビッグスローの雷神衆は今日の大魔闘演舞で唯一脱落者を出していない妖精の尻尾が誉められているのを聞いてそう言っていた。だか実はラクサスはルーファスの『星降ル夜ニ』を受け止める以外の活躍をしていないことを彼らは覚えていないようである。
「このまま優勝は堅いな、さすがラクサス!!」
「気が早いって・・・」
フリードがラクサスのおかげで優勝できると確信をしていることにエバーグリーンが呆れたように突っ込みを入れる。
「ラクサス!!その勇姿を見せてくれ!!」
「「「GO!!ラクサスGO!!ラクサスGO!!」」」
「やかましいのぉ!!」
テンションが上がりすぎている雷神衆にマカロフが魔水晶ビジョンを見たまま怒ったような態度を取る。
「ところで初代、次はどうなるの?」
「ラクサス以外のメンバーも移動を続けているようだが」
急に真面目になったエバーグリーンとフリード。メイビスはそれに対して自分の計算を答える。
「私の計算が正しければ・・・」
クロッカスの街の中を流れる川にかかっている橋の付近。そこにはニット帽を被り、太もものところまで切れ目が入った厚手のドレスを着ている水髪の女性が歩いていた。
彼女は目印になる橋を見つけると、その場で足を止める。
(ジュビアが指定されたポイントと時間はここ)
自分の周りに意識を集中させるジュビア。すると彼女に向かって強い風が吹いてくる。
「!!」
ジュビアはその風が吹いてくる方向を見上げる。そこには彼女よりも幼く、胸のところにハートとバツのワッペンを付けた服を着ているビックテールの少女がいた。
「ジュビアとシェリアがぶつかります!!」
「天神の・・・北風!!」
(初代の読み通り!!)
シェリアの両手から放たれた黒い風。ジュビアは事前にそれをメイビスより伝えられていたため難なく避けることができる。
シェリアは自分の魔法を回避したジュビアを見下ろすように近くの街灯の上に乗る。
『シェリアたんキターッ!!』
『はいはい』
チャパティのロリコン心をくすぶる3人の天使1人、シェリアの登場に彼は鼻息を荒くしている。その隣のヤジマは「わかったから少し黙ってろ」と言わんばかりに適当な相づちをする。
「あなたはリオンの“愛”する人!!」
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