16.人生には驚きの再会がある。これって重要なフラグだよね。
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<ラインハットの関所>
今、ハッキリ言ってやる気0状態です。
アルカパ行ったら、ビアンカは引っ越していた。
代わりにラインハットのダメダメ情報を仕入れた。
んで、ヘンリーは「俺、ラインハットに帰らなきゃ!」って、言い出した。
止める理由も無いので見送るつもりだったが、流れ的に『リュカも一緒に』ってな流れで今ここにいる。
知るかよ、ラインハットの行く末なんて!
しか〜し!ラインハットへの関所で通せんぼ!
「太后さまの命令で許可証の無いよそ者は通す訳にいかない!」
何これ?
ラインハット行けねぇーじゃん。
こいつぶっ飛ばして強行突破しちゃおうかな…って、そんな事したらお尋ね者だね。
そんな馬鹿な事俺はしない。
(ポカリ!)
「あいた!いたたたた…」
えぇぇぇぇぇ!!
やっちゃった!
やっちゃったよ、この子!
衛兵なぐっちゃた!
お尋ね者って事!?
俺、違う!
俺、殴ってない!
殴ったのこの人!
俺、この人知らない!
知らん子です!
「な、何をす「随分と偉そうだなトム!」
それ以上に偉そうだなお前…
「?何故私の名を?」
「まだ、蛙が苦手なのか。蛙を背中に入れた時が、一番けっさくだったな!」
「ま、まさか…ヘンリー様?ヘンリー王子様ですか?」
ヤな思い出だな…
「そうだよ、俺だよ!長い間留守にして悪かったな…」
「お懐かしゅうございます!思えばあの頃が一番良かったです。今のラインハットは…」
「よせ!兵士のお前が国の事を悪く言うのは、マズイだろ…」
そうか?
「…」
「通してくれるよな」
「は、はい!どうぞ…どうぞ!」
「さすがはヘンリー。腐っても王子様だね」
「腐ってもってのは、余計だ!」
「ヘンリーの事、信じてました」
あぁー、よかった〜…お尋ね者にならなくて。
<ラインハット>
10年前にここに訪れた時も夕暮れ前だった。
しかし、あの時とはあからさまに違う。
この国は荒みきっている。
商店は殆どが閉まっており、町を出歩く人の姿も殆ど無い。
ともかく、開いている宿屋を探し町を歩く。
城にほど近い所にある宿屋が開いているのを発見。
「あ、あの…」
宿屋へ行こうとすると、横から浮浪児と思われる姉弟から声をかけられた。
「す、少しでいいので、お金を恵んで頂けませんか…」
薄汚れて酷い臭いを放つ浮浪児の姉が、幼い弟と手を繋ぎ物乞いをしている。
「もう、3日も何も食べてません…私はともかく、弟には…」
まだ、10歳ぐらいの少女が弟を気遣い何とか恵んで貰おうと必死だ…
「3日って、奴隷時代でも3日何も食えないなんてなかったぞ…」
ヘンリーの一言のせいか、また別の理由かは分からない。
俺は姉弟を両脇に抱えると、宿屋に入り有
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