暁 〜小説投稿サイト〜
骨斧式・コラボ達と、幕間達の放置場所
交節・ “愚” と “紅” 、二種の殺戮者
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「おらぁっ!」 

「うあ!?」
「ぐっ……くぉっ!」
「てめえぇ!!」


 フルダイブゲーム。
 ゲームの中に直接飛び込んで、己がアバターの身体を動かして操作するという、まったく新しい感覚を呼び込むゲームの次なる形。

 そのうち一つ、VRMMO・RPGと呼ばれるジャンルのゲームであり、これからの着火剤とも期待作とも呼ばれ…………されど一人の鬼才の謀略により、HP0=現実の死とも直結しているデスゲームと化してしまった―――剣の織り成す世界、『ソードアート・オンライン』

 略称 “SAO” 。
 その舞台である、浮遊城アインクラッド。

 そのさらに内部の、明りが心許無い丸型の鉱石灯しかない、数メートル先の分からぬ薄暗いダンジョン…… “迷宮区” と呼ばれる鉄塔の中。
 高らかな金属音が断続的に鳴り響き、怒号と悲鳴が飛び交う。

 音源では―――両手剣を持った少年が、齢三十代に見える男数人と渡り合っていた。


 両手剣を持った少年の名前は『スイ』。
 理由は後述するが……『殺戮者』という物騒な名で知られる、所謂有名どころなプレイヤーだ。


「うらああっ!!」
「遅え」


 スイは自然体で構え、相手の一撃を待つ。
 短剣使いの突進を両手剣の柄で右へ受け流し、一歩の踏み込みから首めがけて刃が吸い込まれ―――次の瞬間には頭蓋が高々宙を舞う。

 同時の男のHPは全損。それ即ち、ゲーム世界からも現実世界からも、永久に退場した事を告げていた。

 だが、スイは止まらない。
 呆けて立ち尽くす男へと、振り切った勢いのままに回転してそのまま斬撃。首を又も跳ね飛ばす。


「なっ……このクソが!」
「ふざけんじゃねえっ!」


 其処でようやく我に返った三人目が大声で己を叱咤し、四人目が盾を使った防御重視の追撃を行っていく。


「せいっ!」
「うぐお!? ……うがあっ!!」


 四人目のみ見れば余り優勢とは言えない状況だが、少しずつ三人目へ背を向けさせていくのにに合わせて……その三人目が片手直剣を肩越しに構えた。
 余りに隙だらけのその格好は、しかしこの『SAO』では決して油断してはいけない要素を含んでいる。

 その名は【ソードスキル】。

 基本技やスピード重視にダメージ重視、連続攻撃に移動技にデバフ付きなど、スキルそのものの多様さもさる事ながら……片手直剣や短剣に細剣、片手両手含めた斧に槍に、ムチやチャクラムまで各武器種毎にも、それこそすべて数えれば無限に近い数用意されているのだ。


「しいいああっ!」
「ふっ……せあっ!」
「うぎっ!?」


 大音響を撒き散らす両手剣と楯の衝突……それが合図だった。

 男が剣を肩に
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