暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
未練-リグレット-
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かつて、ウルトラマンネクサスがビーストと戦い抜いた世界の地球…。
黒部ダムの底に存在する基地、フォートレスフリーダム。
デスクにノートPCを広げ、何かを調べている男が一人いた。
孤門一輝。ナイトレイダーAユニットの隊員にして、シュウのよき先輩隊員の一人でもある。
カタカタ、とキーを叩きながら、彼はディスプレイをまっすぐ見つめながら、何かを調べ上げていた。
画面に映されていたページは、英語でこう記されていた。


『PROMETHEUS PROJECT』


孤門は以前も、シュウの遊園地でのアルバイト仲間でもあった憐のことを知るために、このサイトを開いたことがある。
かつてこのサイトを調べた際、孤門は憐の素性の一端を知った。
「これは…!」
プロメテウス・プロジェクトのサイトに、見覚えのある顔写真が表示されている。その中には、憐も含まれていた。そして、自分たちの上司にして、作戦参謀長である吉良沢優もいる。
しかし、彼らだけではなかった。
さらに、もう一人その中に、孤門が知っている人物の顔があった。それは…



黒崎修平



「そうだ、思い出した。あいつも『プロメテの子』だった」
あの時、憐のことを知るためだけに利用していたこと、そして当時はまだ憐のことを知ったばかりで、まだ彼との交友関係が深かったわけでもないし、シュウのことを知っていたわけではなかった。このサイトも深いところまでは見ていなかったこともあり、孤門はかつて閲覧したこのサイトにシュウの存在もあったことに気付けなかった。
でも、孤門は思い出した。彼の顔は以前どこかで見たことがある気がする、と。
シュウは入隊当時から優秀だった。入隊当時の自分と違い、銃の扱いにも最初から長けていた。最初から、その銃のことを知っていたような、巧みな扱いだった。しおりからも太鼓判を押され、凪が直々に行った格闘の訓練でも、彼は凪の動きを次第に飲み込み、場合によっては彼女から何度か一本取るほどまでに成長した。
その異様な成長速度と秀才ぶりに、孤門はある予感を抱き、憐の時と同じように『プロメテウス・プロジェクト』のホームページにアクセスした。

ここで少し、『プロメテの子』というものについて解説を入れる。
プロメテの子とは、TLTの下部組織である『アカデミー』が計画した『プロメテウス・プロジェクト』のもとで誕生した新生ハイブリット児の総称である。
ハイパージェネティック理論に基づき、何種類もの優秀な遺伝子から特定の遺伝子を持つDNAフラグメントを選び、組み合わせることで、プロメテの子たちは誕生する。
彼らは共通にテレパシーといった超能力を持ち、アカデミーのもとで、彼らは概ね14歳あたりまでの間、大学課程までの教育を施されるのだ。要するに、普通の人間よりも頭脳明晰
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