Fate/stay night
1177話
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んだけど、俺の場合は話が別だ。
SP回復のスキルのせいか、それともアークエネミーというイレギュラークラスのせいか。はたまた、それ以外の理由か。
ともあれ、そんな理由により俺には魔力生成EXというスキルがある。
これのおかげで、俺自身の維持に必要な魔力は自分自身で賄っているし、半サーヴァントという形で普通のサーヴァントよりも維持コストが大分安い綾子も俺の魔力を通して存在している。それでも尚魔力が余っており、その魔力は凛の方へと流れ、実質今の凛は魔力を無限に使いたい放題だ。
そこまで考え、ふと思い出す。
そう言えばこの教会の地下には10年前の火災での生き残りがいて、金ぴかがこの世に存在する為の魔力を強制的に搾り取られているんだったか。
なら、あの金ぴかを少しでも弱らせる為に救い出しておいた方がいいか。
……まぁ、魔力タンクとして使っている人間がいなくなれば、言峰から魔力を貰うんだろうから、それ程大きいダメージって訳じゃないだろうが。
もっとも、今回の件が上手くいけば言峰はここで消滅することになるだろう。
「さて、じゃあ行きましょうか。アークエネミー、準備はいい?」
「ああ」
呟き、教会へと向かって1歩を踏み出す。
正真正銘この中で最強なのは俺である以上、言峰や金ぴかがいつ襲い掛かってきても対応出来るように、俺が先頭を進んだ方がいい。
もっとも念動力が危険を知らせてこないというところから考えると、多分教会の中に金ぴかはいないんだろうが。
言峰は確かに強いが、それでも所詮は人間だ。多少人間の域を踏み出しているとしても、サーヴァントには敵わないだろう。
「セイバー、ライダー、一応周囲の様子には気を配っておいてくれよ」
念の為に空間倉庫から取り出したゲイ・ボルクを手に、教会へと向かっていく。
以前は俺とセイバーが待っていた鉄の門を潜り抜け、教会の敷地内へと入り込む。
それでも特に何か反応がある訳ではないのを思えば、多分向こうとしてもこっちが着ているのに気が付いて待ち構えているのか、それとも単純に教会にいないのか。
神父は教会にいるものという認識があるが、原作でも言峰は中華料理屋で麻婆豆腐を食っているシーンがあったからな。
そもそも幾ら聖杯戦争の監督であっても、本気で教会から外へと1歩も出ないなんて事が出来る訳がない。
静かな教会の敷地内を進み、教会の入り口の前へと到着する。
周囲を警戒してはいたが、何が起こる様子もない。
「誰もいないわね。綺礼の奴、もしかして私達が来るのを察知して一足早く逃げ出した?」
眉を顰めながら告げる凛の声に、俺は首を横に振る。
「いや、それは有り得ないと思う。歩いて教会に近づいてきたのならともかく、俺達は影のゲートで転移してき
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