一話 転生
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巻きなおして神を睨んだ
神は「何故だ!?」と声を荒らげる
「これは、俺の弱さだ。俺が弱いから母さんも『神無』も守れなかった。」
神はそれを聞いて笑った
「なるほど、じゃあ君は…その傷に誓い、彼女らを殺した男を、過去を挽回できるんだね?」
彼は少し時間を置いて「あぁ」と相槌を打った。
「おめでとう、新月狂夜。君は転生し、必ずやつを倒すんだ。」
「これから君を転生させる。その世界に君の母親と妹を殺した男がいる。」
彼…狂夜は左腕の痛みに少し顔を強ばらせたを
「辛いか?」
「…大丈夫だ…」
神は子供にようにはしゃぎ、言った。
「君には今から能力と一つだけだが特典を渡す」
「特典?」
「特典は願い事を叶えられる。一つだけだがな、そして能力は特殊な力を手に入れる事だ」
狂夜は「なるほど」と神の話に静聴する
「能力は各自決まっていてね、その能力を開放する。今から君の能力を言おう。」
[補喰 喰った相手の力を奪える]
[魔法 覚えた魔法なら使える]
[人体改造 自分の肉体を好きに改良できる]
[重力 重力を操作できる]
[ドールコア 完全に自律した人形をつくる]
[戦力外通告 敵の霊力、力、妖力を徐々に散らす]
[能力開放 能力を開放する]
[限界突破 限界を越えられるようになる]
「ほう…」
狂夜は関心したように呟いた
「最初の三つがメイン能力、あとは、サブとアシスト程度だ」
「特典はどうする?」
神が狂夜を見て言った。
「特典…」
狂夜は唸り、考えていると
ふと、頭の中に記憶がよぎった。
『狂夜兄ぃ…次、会ったら私と一緒に…幸せに暮らそう…ね…?』
狂夜は雑念を払うように首を降るが、少し時間をおき、言った。
「人を…生き返らせるのは可能か…?」
「…可能だが…いいのか?」
神が心配そうに問う
「あぁ、今度は絶対守るから。もう苦しませたくないから。俺は…」
思い出した記憶の言葉と狂夜の言葉が交差する。
「『約束』」
「…わかった。もうこれで全部渡した、もう転生できる。」
真っ白な地面に大きな穴が開く
「世話かけたな、ありがとう。」
狂夜は神に笑いかけて穴に飛び込んだ
神も笑顔で返した。
「頑張れよ」
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