20話 星の屑作戦開始 5.7
[4/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
盛り上がった。その時、会場がとてつもない揺れに襲われた。
頭上のモニターが白く輝いた。
ワイアットは傍の連邦軍高官へ事態の報告を求めた。
「何・・・何が起きたのだ!」
式典に出席していた士官たちが慌ただしく、状況把握のために常駐している基地司令部へと連絡を取っていた。ワイアットは慌てた演技をしていた。そして来るべき時が来たと悟った。
その後、ワイアットの下へ状況の知らせが届いた。
「司令!ガンダム2号機による核攻撃です。外のルナツーに配備された偽装艦隊がすべて消滅しました」
「そうか。各ゲートの状況は?」
「はっ。被害が甚大ですが、南のメインゲートの2か所は無事です」
「よし、そこから私の旗艦と残りを出撃させる。目標は地球軌道上サイド3方面だ。但し、3時間後にな。その代り一番近い哨戒隊をルナツーへ呼び戻せ」
「かしこまりました」
ワイアットが指示を出すと、再び壇上のマイクへと戻っていった。
「あー、皆さん聞こえますか?先ほど敵の攻撃がありました。しかし、我々は無傷であります。敵の攻撃は既に予測の範囲でした。このパーティーは続けたいと思います。各方面の哨戒部隊の集結にはいささか時間が要します。沢山英気を養ってから、我々は最後の戦いに挑みましょう!」
ワイアットはそう言うと、会場は最高潮に盛り上がった。
一方、攻撃をしたガトーは焦っていた。
核を撃つ前はガトーは連邦の大陣営を目の前にして紅潮していた。
「私の一撃で宇宙に真の自立をもたらす」
そう思い、願い放った一撃がモニターで目視するに、前の艦艇はまさしく本物だった。しかし、後の艦艇がすべて風船が弾けるような反応だった。
「な・・・ダミーだと!」
ガトーは座乗艦であるグラードルの艦艇より救難信号が発せられていた。
「少佐!してやられました。この宙域にまばらですが、敵艦艇が集結してきます!」
「グラードル!退却進路は?」
「はっ!サイド6外縁からが手薄で、<茨の園>のデラーズ閣下の部隊と合流できます」
「わかった。すぐに戻る。後詰でカリウスらを出撃させておいてくれ」
「了解であります」
ガトーはグラードルの通信を終えると、唸りながらもルナツーを後にしていった。
核の衝撃により、ガンダムのシールドの耐久性能が限界を超えていたらしく、持ち腕のジョイント部分まで損傷をもたらしていた。
「ん?左腕が動かない・・・」
ガトーは連邦の周到な備えに恐怖し、急ぎでムサイへ帰投していたが、その前にもう1体のガンダムが立ち憚った。
「なっ!・・・あの時のガンダム・・・」
コウは先発で偵察のため、アルビオンより出撃してルナツーの方面に居た。そこで運良く、はたまた悪く、ガ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ