20話 星の屑作戦開始 5.7
[2/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
アルビオン艦橋でブレックス、ブライト、シナプスと話し合いが持たれた。
ブレックスがまず観艦式について説明した。
「ワイアット大将率いる宇宙艦隊がジオンを屈服させ、宇宙に平穏を取り戻させるためのイベントだな。噂ではジオンを一戦にて屠るぐらいの戦力を準備終わっているそうだ。派閥間でも断トツの実働部隊戦力だ」
ブライトがカイの情報を伝えた。
「だが、ワイアット派の正規軍への反発がかのガンダム強奪へ結びついたという噂がある」
シナプスがブライトの話した情報にある予想を立てた。
「核の使用状況については一網打尽と言うが一番しっくりきますな。奴らは観艦式を狙う」
ブレックスとブライトもその予想に首を縦に振った。そしてブレックスは話し始めた。
「既に、ワイアット将軍への警告は済ましてある。しかし、将軍は取るに足らないと仰った」
シナプスは危機感が足らないと思った。それをブレックスに伝えたが、逆の事を言ってきた。
「いや、シナプス大佐。将軍は既に織り込み済みだと言っていた」
「なんですと?どういうことですか」
「将軍は観艦式自体もアピールとして、派閥間の企みとジオンの内通を一挙に上げようと画策しているそうだ・・・。皆が策士であって、我々は頭が痛い」
ブレックスは少し笑っていた。隣のブライトも複雑そうな顔だった。
ブレックスは困惑しているシナプスへある質問をした。
「シナプス大佐。君たちのいる宙域は無線状態などどうだ?」
シナプスは艦橋のスコットより、サイド6外縁に入ってからミノフスキー粒子の濃度が濃くなり過ぎていると情報を受けていた。まるで戦闘状態のようだと。ちなみにこの通信についてはサイド6を経由した割とオープンなチャンネルでの会話だったので通信状態が良好だった。
シナプスは観艦式を行う上での周辺宙域の警戒態勢の高さによるものだと考えていた。しかし、ブレックスの質問の仕方がどうやらそうではない含みの言い方だった。
「はい、ルナツーの方面の通信すら直接的にはできない状態です。このためにとルナツー方面の軍は独自の秘匿回線網を敷いているようで、それは我々にも分かりません」
「つまり、我々にも伝わらない程、将軍は警戒をしていることだ。そして、軍本部への連絡も欠かさないで行っている。観艦式を予定通り行うと。これは擬態なのかどうなのか全くわからない」
そう話しているとアルビオンの前方より接近してくる艦隊があった。数は10隻単位のものだった。
シナプスはその艦隊へ連絡を取った。レーダーで観測できる距離ならば通信が可能だった。
「こちらアルビオンのシナプス大佐だ。貴官の所属と知らせていただきたい」
すると、接近中のマゼランより通信が入った。声のみの通信だっ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ