暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校の有能な劣等生
影の憂鬱と零宮の喪失
入学初日 影の高校デビュー
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やるとそこには女の子が座っていた。
 茶髪……栗色の長髪をポニーテールで結び。歳は俺と同年代位だと思われる。
 女の子はポケットから袋を取り出し笑顔で俺に差し出した。
「はい♪ 景品のホイップよもぎあんぱん!」
「あ、ありがとう」
 ――――――クイズに乗せられ無心で答えちゃってそのうえ景品まで…………。
 なかなかユニークな人と判断し差し出されたパンを受け取った。
「君、無月 影君だよね?」
「え、あ、うん……そうだけど」
「一緒にランチでもどうかな♪」

「え?」

 急なクイズのお次はランチのお誘い?
 ちょっと混乱してるぞ俺…………なんでなんの接点もない俺が、こんな美少女にランチを誘われるの?
 子供ぽい……でも、どこか大人びた美少女は手に持っていた紙袋からパンを取り出しパンを食べ始めた。
 まだ、OKの返事もしてないけど。まぁ、パン貰ったしいいか。
 俺は手元のパンを食し、隣の美少女から貰ったパンの袋を開ける。
「そのパン無茶苦茶美味しんだよ!
 中の餡子とホイップクリームの絶妙なマッチが最高でね!もぉ、食べたら癖になっちゃうよ!」
「へ、へぇー。そうなんだ」
 そんなに上手いのか?
 まず、一口食べてから俺も評価するけど俺、甘いの苦手なんだよね。
 そう心の中で呟きつつ口元にパンを近づけると。
 隣の美少女が物干しそうな目でこちらを見詰めてくる。
 …………食べずらい、食べたいならなんで俺にくれたんだよ。
 一度、口元から離すと俺はパンを半分に割り少女に差し出す。
「ほら、半分あげるよ」
「え、いいの?」
 物凄く嬉しそうな表情で美少女は言った。
 俺は半分笑顔、半分呆れ顔でパンを美少女の手元に置くと美少女は無茶苦茶喜び、俺はホイップよもぎあんぱんを食べた。
「…………美味しい」
「でしょ!絶妙な甘さと独等な風味がいいよね♪」
 本当に美味しい。
 ホイップクリームと餡子が入ってると聞いた時は結構甘いバンと思ったけど意外と甘さ控えめで…………口で説明するのが難しい位、その美味しいさを表現するのは難しかった。
「あぁ、その……ありがと」
「いえいえ、コチラこそですよ」
 綺麗な笑顔だった。
 そんな笑顔に俺は自然と頬を染めたていた。
「あれ? 顔、赤いけど大丈夫?」
「だ、大丈夫!」
 買っておいたお茶を一気に飲み……俺は自分を無理矢理、落ち着かせた。
 落ち着け……心頭滅却すれば火も涼しい…………いや、この場合だと余計に俺の心を揺さぶりそうだ。
 とりあえず残っているパンを無理矢理、胃袋に叩き込み。俺は冷静さを取り戻す為に一度、深く深呼吸……心の中で現在の状況を整理する。
 まず、第一の疑問……隣の美少女…………誰?
 根本的な疑問だった。それを解決しなけれ
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