影の憂鬱と零宮の喪失
入学初日 影の高校デビュー
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昼休み中、生徒達はそれぞれの時間を楽しみ。ある生徒は昼食を、ある生徒は読書で時間を潰し、ある生徒は友人達と世間話でも。
普通の高校だった。エリートの集まりと言っても所詮は子供、時間の活用法は普通の高校と変わらず俺はちょっと安心する。
高校生活…………藤宮の奴、零の監視を怠ってねぇだろうな。
今迄は俺と藤宮で零を監視していた。アイツは完璧主義だから一人でも大丈夫だと思うけど急に普通の高校正門に成った俺からすると心配で心配で………………。
高校生、俺には無縁の教育機関だ。
なのに今、俺は高校生で。零と同じ立場だ。
《ランク付けウイーク》開催期間中なので【優等生】【劣等生】の差別の存在しない第九校でも一時的なランク付けでランクを与えられる。
俺のランクは【愚民】
普通は【貴族】【平民】で分けられる制度らしい。
【貴族】は魔法と勉学を両立した優等生に与えられる称号。
【平民】は貴族より劣った生徒、欠点を抱えた生徒に与えられる称号。
【愚民】…………俺のランクは劣等生だそうだ。愚民は劣等生と同類、例えるなら優秀なのに民衆から嫌われた者のみに与えられる最低ランクだそうだ。
まぁ、この学校の女王に喧嘩を売ったんだ。なら、文句も言えんな。
「アイツ…………愚民じゃね?」
「へぇー。意外とカッコイイじゃん!」
「でも、会長に喧嘩売ったんだろ? あんま近づかない方が……」
「むーん。勿体ない!非常に勿体ない!」
「汚らわしい……魔法師の恥さらしめ」
「入学試験満点で中間テストも満点なんだろ? 天才じゃん!」
「まぁ、肩書きで決まる世界だからね。無月家ってあれだろ? 一族一揆で反乱を起こしたって……」
「魔法の業界から嫌われた魔法師…………無月一族の生き残りだよ」
「元名家の貴族って感じだけど無月って元は数字付きだったんだろ?」
「元……いや、無月家は特別でナンバーズ落ちって言われてるそうだ」
「ナンバーズ落ち?それって要するに数字落ちって事だよな?」
「あ、それ知ってる……確かね、えっと……なんだっけ?」
「「こっちが聞きてぇよ!!」」
「テヘ♪」
「誤魔化すならもうちょっと可愛
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