影の憂鬱と零宮の喪失
入学初日 影の高校デビュー
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無月 影は今日から高校生だ。
【魔法科高校】第九高校は他の魔法科高校に比べると低レベルで魔法科高校を受けるなら妥当な所だと思われる。
目立った所は見当たらない平凡な魔法科高校。だが、それでも魔法科高校だ。
入学するには魔法を才能を認めれたエリート…………と言ってもエリートの中では底辺のエリートだが。
優秀な第一高校の劣化版高校と言えば聞こえはいいかも知れない。
まぁ、優等生やら劣等生で悩まされる事はない平和な魔法科高校…………最近は優等生組や劣等生組に分ける制度を一時的に取り入れ生徒達のランクを確認する《ランク付けウイーク》で、生徒達の魔法意欲を高め。
第九高校独特制度《貴族》と《平民》でランクインされている。
そんな制度で無月 影を例えると【劣等生】称号は【愚民】だ。
第九高校で初の【愚民】の称号を与えられた影。その称号を与えられた……強引に押し付けられた生徒は異例に異例を重ね、結果的に数日で【劣等生】で在りながら《貴族》まで登り詰めた。
影からすれば普通に高校生活をエンジョイした、ただそれだけの事だった。
【愚民】EXTRAnumbersで落ちぶれた元名家にはぴったりの称号かも知れない。
その特殊な称号を得るには…………普通望んで得る者はいないけど。
条件T 数字落ちである事。
条件U 入試試験で満点を取る事。
条件V 魔法を侮辱する糞野郎。
その三つを取得してるなら晴れて今日から愚民です♪
見事に三つの条件を満たしていた影は初日だけ愚民の称号を二つ名にする。
そう、この物語は《愚民》から始まる物語。
無月 影の高校生活を黒色から薔薇色に変えたちっぽけな物語である。
秀才……多分、俺はその分類に当てはまる存在だ。
無月家の人間で在りながら重力変換・重力変化を使えない落ちこぼれだと昔は散々、罵られた。
でも、今なら理解できる。俺は冷遇されていた。
でも、優遇されていた。ある意味、期待され……ある意味、見捨てられた。
将来性は有っても活用性は無かったようだ。俺の魔法は異質で……無月家の恥さらしだった。
その魔法は現代の魔法を否定する様な魔法。
無月家の人間は困惑した。無月の血を引き継ぎながら……別の異能を生まれながら取得した俺を。
まぁ、非難の声は慣れてるし余り気にしない。
それは今日から始まる高校生活でも同じ事だ。
軽蔑されても罵られても俺は俺だ。否定されても俺自身は肯定する、そんな意気込みを胸に俺は魔法科高校の正門をくぐり抜けた。
…………魔法科高校はエリート集団だ。
魔法の才能を認められた者のみ入学を認められるエリート校。
俺はそんな学校に入学した。エリート達の巣窟に【愚民】は踏込み、校内を適当にぶらついた。
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