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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico45-B嬉し悲しも想い次第
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君より女の子っぽい顔してる栗毛の男の子、護君をじろっと見た。
「えっと・・・」
「もう! そんな意地悪しなくたっていいじゃん。はい、護君!」
「あ、ありがとう、シャルちゃん!」
シャルちゃんと護君が微笑み合って、ちょう不機嫌そうな耀ちゃん(ツンばっかでなかなかデレへんのやね)は自分の机の中をチラッと覗いた。どうやらチョコだけは用意してるみたいや。そやけど渡すタイミングが掴めてへんようやな〜。
「はやて。わたしのチョコ無くなったから、はやてのを亮介君にあげて〜」
「あ、うん。えっと・・・」
刀梅ちゃんをチラッと見ると「私は良いよ。亮介君も、貰うチョコが1個だけよりは嬉しいでしょ♪」って、亮介君に背中をバシッと叩いてわたしの前に押し出した。わたしはちょう照れてる亮介君に「はい、どうぞ」チョコを手渡した。
「よしっ。次は女子のみんなに、友チョコfor you!」
「今から配るな〜♪」
男の子の次はクラスメイトの女の子に友チョコ配りや。みんな「ありがと〜!」喜んでくれたし、中にはハグしてくれる子も居った。男の子にも女の子にも喜んでもらえたし、作って来てホンマに良かったって思うた。
「そんじゃあ、ルシル君。1組に行こか」
「お弁当箱を持ってね」
「ああ、判った」
そんでいざ、わたしらチーム海鳴の大半が居る1組の教室に向かうために、弁当箱とすずかちゃん達にあげる分のチョコを持った時、「なんか廊下が騒がしいな」ルシル君がそう言うた。確かに、「誰かの妹?」やとか「しっろ!」やとか「可愛い♪」やとか、廊下の方が騒がしい。
「なんだろう、何か嫌な予感というか・・・」
「ルシル君・・・?」「ルシル・・・?」
ルシル君が廊下へ向かって歩き出したその時、「近い、近い、近いよ!」本来、学校では絶対に聞かへんはずの声が廊下の方から聞こえてきた。ルシル君らと顔を見合わせて、「まさか・・・!」教室の出入り口に視線をやった。その直後・・・
「ここからルシルの反応あり! ・・・ほら、やっぱり! ル〜シル〜〜〜!」
「「「アイリ!!」」」
女の子が教室に飛び込んで来た。やっぱりアイリやった。ルシル君の姿を視認したアイリは満面の笑顔を浮かべて、ルシル君に飛び付いた。
「その子、誰!?」
「わぁ、綺麗な髪〜♪」
「うわっ、しっろ!」
「ちくしょう! またルシルかよ!」
「どれだけモテれば気が済むんだ!」
「祭りじゃ〜」
「男だけのお祭りじゃ〜」
「いま始まる〜」
「モテない男たちの〜」
「ルシルに贈る〜」
「怒濤の〜」
「フェスティバ〜」
ルシル君とアイリの周りに集まったクラスメイト(特に男の子たち)が大騒
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