sts 20 「賑やかな朝」
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ってますよと圧力を掛けられるのも怖いのだが。まあ本気で怒らせたら平手打ちとかされかねないが……下手をすれば集束砲撃もありえるか。考えただけで恐ろしいものだ。
「おいなのは、落ち着けよ。別にショウの今みたいな言い回しは前からあっただろ。確かにお前は弄りやすい奴だからいじわるなことを言ってるかもしれねぇが」
「ヴィータちゃん、ヴィータちゃんもさらりといじわるなこと言ってるよ!?」
「まああんま気にすんなよ。世の中には素直に好意を伝えられないからいじわるをして気を引く人間だって居るんだから」
「気にするなって言うならもっと別の言い方をしよう。それだとこれまでとは違ったことが気になっちゃうから!」
こういう発言が出るようになったあたり、なのはも大人になったということか。
昔のなのはなら何のことか分からずに「確かにそういう人は居るよね」とか言った後に「でも、それが今のとどういう関係があるの?」みたいな発言をしていたのだから。
「まあまあ落ち着こうなのはちゃん。実際のところ、フェイトちゃん以外に気になる子とかいないの?」
「そ、そうですね……って、何を聞いてるんですか!? 落ち着かせる気がないというか、さっきも言いましたけどフェイトちゃんへの好意はそういうんじゃないですから。というか、何で今そんなに深い話をしようとするんですか!」
「あ、それもそうだね。うん、分かった。じゃあ後で聞くことにするよ」
笑顔を浮かべるマリーさんになのはは何か強く言いたそうにしながら頭を抱える。が、上手く言葉が出てこないのか結局は大きく息を吐くだけだった。そんな彼女を見てフォワード達は気の毒そうな顔を浮かべている。
「……さあみんな、無駄話はこれくらいにして朝練に入るよ。少し時間を無駄にしちゃったからいつもよりもちょっぴりハードに行くから!」
「「「「え……は、はい!」」」」
「ギンガ、ちゃんと付いてきてね!」
「は、はい!」
なのはさん、強引に話の流れを変えたよ。あまりの変えっぷりにフォワード達も困惑している。というか、言っていることはまともなんだが普段以上にハードに訓練するというのが八つ当たりに思えるのは俺の心に問題があるのだろうか。
「ショウくん、何か言いたそうな顔をしてるね。何かな? 素直に言ってくれていいんだよ」
「いや別に……」
「うん、ショウくんがそういう風に言うときって大抵何かあるよね。別に怒らないから言ってごらんよ」
そんなイイ笑顔で迫られて、はいそうですかと素直に言う人間が居るわけないだろう。
俺はもう澄み切った心を持った子供じゃないし、そもそもまだ19年しか生きていない。義母親よりも先に死にたくはないし、死ぬつもりもないぞ。
「言っていること
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