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魔法少女リリカルなのは 〜黒衣の魔導剣士〜
sts 20 「賑やかな朝」
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流れにはしない方が賢明のはずだ。まあ相部屋かつ同じベッドで寝ている時点でもうアウトかもしれないが。

「昔から今のように特別な空気を醸し出す時があったから疑問に思うことがあったのだが、なのはにテスタロッサ……お前達はそういう関係なのか?」

 シグナム……お前が気に入っている相手をからかったりするような奴だってことは知っているが、このタイミングでそれはあんまりだろう。確かに俺も似たような疑問を抱いた経験はあるけども……せめてフォワード達のいない時にしてやるべきだ。

「――っ、別に変な空気を出したりしてないし、そういう関係でもないよ! 私やフェイトちゃんは至って普通だから!」
「必死なところがかえって怪しいな。素直に認めたらどうだ? そうすれば男を作ろうとしない理由または寄ってこないのも説明が付く」
「作ろうとしていないんじゃなくて出来ないだけだし、寄ってこないとかでもないからね。女の子とばかり話したりしてないし。誤解を招くような発言しないでくれないかな!」
「私は別に……だけが寄ってきてくれれば」
「フェイトちゃんも私と同じ気持ちだよね!」
「え……あぁうん、そうだね!」

 どうやら一段落したようだが……完全に手遅れだな。なのはやフェイトの隊長としての威厳は、任務中を除いてほぼ消えただろう。
 ……なのはに関してはこの前のシュテルとの一件ですでに消えていた気もするので、今更気にする必要もないかもしれない。まあこれを機に隊長陣とフォワード達との距離が縮まれば結果オーライだろう。フォワード達もそこまで面を喰らった顔もしていないし。今日から加わる1名は別のようだが。

「ギンガ」
「え、あっはい」
「まあ今までのやりとりを見て分かっただろうが、あまり肩肘を張る必要はない。ただ訓練中は限界ギリギリまで大いに扱かれるだろうから覚悟はしておけ」

 とは言ってみたものの、現在の力量を考えればスバルよりもギンガの方が上だ。スバルがこなせている内容を彼女が出来ない可能性は極めて低いだろう。
 それにしても、妙にギンガが顔を引き攣らせて笑っているが……原因は今俺の背後に迫っている人物だろうな。確認はしていないが、十中八九怒りを感じさせる笑みを浮かべているはず。

「ねぇショウくん、その言い方だとまるで私がみんなの苦しそうな顔を見て楽しんでる鬼のような教官みたいじゃないかな? 何でショウくんは私に対してそういじわるなのかな? 私、ショウくんに何かしたかな?」

 いやはや、何でこうなのはの怒ったときの笑顔は怖いのだろう。漫画なら絶対背後に『ゴゴゴ……!』みたいな効果音が入っているはずだ。
 温厚な人間は怒ると怖いというが、なのはの怒り方はまた一段と怖い。シュテルみたいに無言かつ無表情で怒
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