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DQ5〜友と絆と男と女  (リュカ伝その1)
15.10年一昔。初恋のあの娘はもう…
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ツだ!
「あ〜…っと、そうだね…」
「ほら!シスターを起こさない様に静かに出るぞ!」
俺とリュカは洞窟に向けて歩み出す。
親友と共に…

ヘンリーSIDE END



<サンタローズの洞窟>

はぁ〜…何でこんな夜中に洞窟探検してるんだろ?
明日の朝でも良かったのに。
ヘンリー寝てると思ったのになぁ…
フレアさんに夜這いかけようと思ったのに…
何か勝手に勘違いして『俺も行く』って、空気読めっての!
本当に親友かよ!

洞窟内での戦闘は、ほぼヘンリーが一人で頑張ってくれた。(秘技、丸投げバトル)と、言ってもスラリンの活躍も大した物だった。
(俺的に)楽に洞窟の最深部に辿り着いた俺達は父さんが残してくれた品を発見した。
パパスの手紙と鈍い光を放つ剣が一降り。
手紙には、母マーサの事、母を攫った魔族の事、母を救う為には伝説の勇者の武具を探さねばならない事、勇者のみが装備出来る武具の事、その一つの剣がここにある事、等が書かれていた。
つまり、ここにあるのが伝説の『天空の剣』だ。

俺は天空の剣を地面から抜き構える!
が、剣はあまりにも重く装備が出来ない。
「えー!?僕、伝説の勇者じゃないの〜?僕、主人公じゃないの〜!?」
「何言ってんだお前!?でも、お前なら装備出来ると俺も思ったんだが…っと、これ本当に重いな!俺にも装備出来ない」
ホッとした!マジ、ホッとした!めっさ、ホッとした!ものっそい、ホッとした!
「お前…俺に装備出来ないの見てホッとしてないか?」
あら、顔に出ちゃった?
「だぁってぇ…ヘンリーが伝説の勇者なんて…ムカつく!」
「いや、分かるよ!分かるけどさぁ…当人を前に言うなよ!」
「…ムカつく?」
「…もう、慣れた…」
そう言って剣を布で包み出口へ向かう。
はぁ〜…俺、勇者じゃないのかぁ…



<サンタローズの洞窟>
ヘンリーSIDE

さすがのリュカも落ち込んでいるな。
あの手紙を読めば落ち込みもする。
パパスさんは自分の死を予測していた…いや、それ程危険な旅をしていたと言う事だろう!
俺はそんなあいつの力になれるのだろうか?
落ち込んだあいつを励ます事が出来るのか?

「…そ、そう言えば。この近くなんだろ?」
「何がぁ?」
「アルカパだよ。お前が以前言っていただろ。幼馴染みの女の子が住んでいるって」
「あぁ、そうだ!ビアンカがいる!」
「なら、行って無事を伝えないと」
リュカの瞳に光が戻った。
「そうだ!今行こう!すぐ行こう!サッサと行こう!」
どうやら元気になってくれた様だ。

走り出すリュカを追いかけ思った…こいつ足早ぇーよ!

ヘンリーSIDE END


<サンタローズの洞窟>

そうだ!ビアンカがいる!

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