暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
二十三話 ー揺れる眼差しVー
[8/8]
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
では、お体に気をつけて。また会えるといいですね」
「あぁ。ところで名前ーーーっ!」
最後まで言い切る前にいきなり強い風が吹き、腕で顔を覆う。風が止み、視界を戻すとすでに少女の姿はなくなっていた。
「なんだったんだ……あの子」
いろいろとおかしな子だったなぁ……と呟くと痛む腰を摩りながら帰路を急いだ。
ーーーーー
ところ変わり、レオ・コーポレーションの社長室。そこに優希はいた。
「ふむ、君のおかげで我々の開発したペンデュラムカードは榊 遊矢の持つオリジナルに匹敵しうる事が立証された。予想を上回る成果に開発者達も喜んでいることだろう」
「あっそう」
高級そうな椅子にもたれながら書類をめくるレオ・コーポレーションの社長、赤馬 零児に対し、優希は素っ気ない返事で返答する。
ーーー友達を守るために、力が欲しい。
そう思っていた矢先、優希に取引を持ちかけてきたのが今目の前にいる赤馬 零児だった。ここ最近、LDSの生徒や関係者を襲っていた黒咲 隼を撃退したことが社長の目にとまったらしい。
そして、赤馬零児が私に『ペンデュラムカード』を渡す代わりに提示した条件は三つ。
まず一つ目は遊勝塾の脱退。
二つ目は、『ランサーズ』への参加。聞かされた当初は、槍で自害するグループなのでは?と疑ったがそうではないらしい。零児曰く、この世界は4つの次元に分かれており、次元統一を目指そうとする融合次元から私達がいるスタンダード次元を守るための対抗勢力ということらしい。
そして、三つ目はレオ・コーポレーションが作成したペンデュラムカードでオリジナルを持つ榊 遊矢とデュエルすること。必ず勝たなければならないと思っていたがデータの回収だけで勝敗は関係なかったらしい。社長の先の発言はそのためだろう。
三つの条件を了承し、約束通りペンデュラムカードを手に入れたわけだが、本当にこの選択が正しかったのか今でも迷う。
出来る事なら受けとったモノを突き返し、遊勝塾に戻りたい。けど、私が弱いために友達が傷つくのはもうごめんなのだ。
「さて、これで正式にランサーズの一員となった君にこれを私しておこう」
「おわっとと……バッジ?」
「あぁ。見ての通り、ランサーズとしての証だ。そして、入団早々悪いが初ミッションだ」
赤馬 零児が投げて寄越したのは、槍を携えた騎兵の装飾の施された金色のバッジ。そして、それを受け取るなり、鋭い視線が私へと向けられる。
「君にはマイアミチャンピオンシップに出場してもらう」
「は?」
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ