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遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
二十三話 ー揺れる眼差しVー
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い。
自分の怒りが不当なものだと気付いたのはデュエルが終わり、優希が去ってからだったし、すぐに追いかけたが見失った。優希が可憐で無垢で愛らし幼気な少女かどうかは人それぞれだと思うが、優希を傷つけたことは確かなのだが。
だからこそ、償いたい気持ちが強くなる。
「じゃあ、俺は、なにをすればいいんだ……」
教えてくれと頭を下げる遊矢だが返ってきたのは冷淡な返事だった。
「だーかーらー、言ったじゃないですか〜。あなたみたいなトマトには何も出来ることはないって」
「と、トマト??」
「それとも……肉体言語を御所望ですか?」
「っ??」
トマト呼ばわりされて驚くが剣呑な視線を受け、急に背筋に寒気が走った。だが、遊矢とてトマト呼ばわりされようが男であり、漢だ。少女の殺気に怯んでばかりではいられない。
「何かしなきゃいけないんだ!あんたなら、知ってるんじゃないのか。俺に何が出来るのか!」
「……チッ」
「フグゥッ??」
赤毛の少女は小さく舌打つと最小限のモーションで遊矢の鳩尾めがけ手刀を繰り出した。
あまりの衝撃と痛み、それに胃酸がこみ上げてくる不快感に体をくの字に曲げ耐えようとする。だが不安定な体勢になっているところに背中から押され、無様にも地面に倒れる。
「うげっ……なにすん…うぐ??」
抗議の声は後からきた衝撃により、喉の奥へと戻ってしまう。なんとか首を回して背中を確認するとぐりぐりと自分の背中を踏みにじり、残虐な笑みを浮かべた少女が居た。
声を発しようとするがドスンドスンと断続的に襲ってくる痛みと衝撃に口からは言葉は出ず、空気しか出なかった。
「まったくこれだからトマトは……」
「うぐっ」
「いいですか?あなたが優希さんに出来ることはありません」
「ふぐっ」
「例え頭を地面に擦り付けて謝罪したとしても、優希さんの心の傷を深くするだけデス」
「ふげっ」
「第一、力のないトマトに何が出来るんですかぁ?」
「むグッ」
「こうして美少女に足蹴にされてる時点でご察しでしょう」
「じぶんで言……むぎゃっ??」
「悔しい?悔しい?」
痛みなのか、悔しさなのか……。涙が出て視界がぼやけ始める。だが、急に体が吊り上げられる感覚に驚愕する。見れば、先の少女が遊矢の襟を掴み持ち上げていた。しかも超いい笑みで。
なんて、馬鹿力……なんて言えるわけなく代わりに遊矢はくぐもった声を出した
「いいですか。優希さんは今悩んでいるんです。そんな時に、深く事情も知りもしない輩が軽率な事をしても余計に苦しめてしまうだけなんです」
「うぐ……だからって」
「聞きますが、あなたはなぜ優希さんがペンデュ
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