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遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
二十三話 ー揺れる眼差しVー
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クスを除けば守備表示だ。だが、忘れてはいけない。これは通常のデュエルではない。アクションデュエルだということを。フィールドに散らばる無数の可能性を。
「私はBlooーDの効果でボルテックスを吸収し、装備する。さらに、装備したボルテックの攻撃力の半分の数値を攻撃力に加える。クラプティー・ブラッド!」
「ボルテックス・ドラゴン!?」
BlooーDの両翼から紅い光が放たれ、ボルテックス・ドラゴンを呑み込む。そして、光が消え去った頃には既にボルテックスは跡形もなくなっていた。
「ボルテックス・ドラゴンを吸収したことでBlooーDの攻撃力は3150となる。そして、バトルだ!BlooーDでチアモールを攻撃!ブラッディ・フィアーズ!」
「チアモールは守備表示!俺にダメージはない!」
「甘いよ!手札からアクションマジック『ストライク・ショット』発動!!BlooーDに貫通能力を与える!」
「させるか!『星読みの魔術師』のペンデュラム効果により、相手はペンデュラムモンスターとのバトル中、魔法カードを発動できない!」
星読みの杖が輝き、私の発動したカードを無効にせんと光が放たれる。だがしかし、同時に竜魔王の真の効果が発揮される。
「『竜魔王ベクターP』のペンデュラム効果!相手のペンデュラム効果を無効にする!」
「んなっ??」
ベクターPの持つ杖先の結晶が妖しい光を放ち、星読みが放つ光を侵食し、塗り潰していく。そして、侵食された星読みから一切の色が消え去ってしまう。
「そ、そんな星読みの魔術師が!?」
「アクションマジック『ストライク・ショット』の効果で、BlooーDの攻撃力がチアモールの守備力を超えた数値分のダメージを与える!終わりだ、遊矢!」
「なっ??う、うわあァァァァァァァァ!!」
血の雨の様な紅い閃光がチアモールを貫通し、遊矢へと降りそそぐ。
遊矢:LP0
遊矢とのデュエルに勝利した優希は今だ起き上がって来ない彼を助け起こすわけでも、勝利に笑みを浮かべるわけでもなくただその場で立ち尽くし虚空を見つめていた。
観覧席から見ていたギャラリーもまるで別人の様な優希を目の当たりにして何か声をかける事すらためらわれた。唯一できた事は、遊勝塾を去って行く優希を目で追うことだけだった。
ーーーーーー
しんみりとした雰囲気の中、遊矢は遊勝塾の他のメンバーをおいて一人で外に飛び出し、優希の後を追いかけたが願い叶わず、見失ってしまった。走り疲れた体を休ませるために塀へと
凭
(
もた
)
れかかる。体力は少し回復したものの自分の不甲斐なさに苛立ちが募るばかり。
「……っ!」
そして、苛立ちがピークに達したのか、右の拳をコンクリート
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