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遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
二十三話 ー揺れる眼差しVー
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「行くよ、遊矢……。私はスケール3『竜魔王ベクターP』、スケール5『竜剣士ラスターP』をセッティングしたことにより、レベル4のモンスターが同時に召喚可能!」

「っ!けど、レベル4だけなら……」

 確かに遊矢が扱うペンデュラムカードの様に多種多様なモンスターを呼び出す事は出来ない。だが、今の私にはそれで十分だ。

「リバースカードオープン!『ペンデュラム・バック』発動!ペンデュラム召喚が可能なレベルを持つモンスター二体を墓地から手札に加える。私はレベル4の『E・HERO エアーマン』、『E・HERO シャドーミスト』を手札に加える!」

 ペンデュラムスケールのセット、召喚するモンスターの確保。そして、次に起こる事を一番よく理解している遊矢はオッドアイズ・ボルテック・ドラゴンに飛び乗るとアクションカードを確保しに行く。だがその間にも、水晶の振り子が揺れ、軌跡を空へと刻み始める。

「揺れろ、魂のペンデュラム!天空に描け光のアーク!ペンデュラム召喚!現れろ、私のモンスター達!」

 天を指指し、声高らかに叫ぶ優希に呼応するように振り子が大きく揺れ動き、空へと幾何学模様を描く。描かれた魔法陣から強烈な閃光が迸り、モンスターを導く。

「手札から現れろ。『E・HERO エアーマン』、『E・HERO シャドーミスト』、『E・HERO ブレイズマン』!」

 召喚された三体のHERO。だがどれも遊矢のモンスターを全滅させ、ライフを0にする力はない。だがこれでいい。目的は達せられ、これで勝利の方程式は完成した!

 密かに笑う私の目の前で三体のモンスターが血のような紅に呑み込まれていく。

「三体をリリース!現れろ、究極のD!『DーHERO BlooーD』!」

「ぶ、blooー D!?」

 三体を生贄にし、現れたのは漆黒の蝙蝠の様な翼を広げた痩躯の戦士。その姿を英雄というより、悪魔に近い。

「BlooーDの効果により、相手フィールド上のモンスター効果は全て無効される。」

「それじゃ、ボルテックス・ドラゴンの効果が使えない??」

「け、けどそのモンスターの攻撃力じゃ、遊矢のモンスターには勝てないわ!」

 柚子が言った通り、BlooーDの攻撃力は最上級モンスターとしてはあまりにも低い、1900。よし、と希望のこもった声が聞こえてくるが今まで黙って観戦していた徹が、声を震わせながら告げる。

「無駄、だよ。あのモンスターは相手モンスターを装備してその攻撃力の半分を得る吸収効果が、あるんだ……」

「そ、そんな??」

「け、けど遊矢にいちゃんのモンスターはボルテックス以外守備表示だからダメージはないぜ。」

「そ、そうか。このまま耐えれば!」

 確かに遊矢のモンスターはボルテッ
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