第2章:異分子の排除
第12話「IS学園」
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後になった。ちなみに、俺たちを見に来る女子生徒たちの所為で、俺たちは碌に廊下を出歩けなかった。
...マドカやユーリに会いに行っておきたかったんだがなぁ...。
「....なぁ。」
「うん?」
放課後になって、アイツが俺に話しかけてくる。
「ちょっと話があるんだ。屋上へ行かないか?」
「.....。(どうしますか?)」
「(好きにしていいぞ。秋十君ならどうとでもできる。)」
桜さんにアイコンタクトを取り、とりあえずついて行くことに決める。
「ああ。いいぞ。」
「よし、なら行こうか。あ、箒、悪いが男子だけで話がしたいんだ。席を外しておいてくれ。」
「分かった。」
一夏は箒にそう言い、箒が引き下がる。男子だけって、桜さんもか?
「俺もか?」
「...ああ、そうだ。」
「まぁ、いいだろ。」
とりあえず桜さんもついて行くみたいだ。屋上へ行くために俺たちが歩き出すと、見に来ていた女子生徒がモーゼの奇跡のように割ける。
...ある意味圧巻だな...。
「....で、話ってなんだ?」
「......。」
屋上に着き、俺がそう言う。着いたばかりでまだ背を向けたままの一夏の表情は見えない。
「っ!?がっ...!?」
すると、突然振り返り、睨みつけながら俺の襟を持つ。
「てめぇ、何のこのこ出てきてんだ?」
「はぁ....?」
「誤魔化せてるとでも思ってんのか!?てめぇはどう見ても織斑秋十だろうが!?出来損ないの癖に今更出てきてんじゃねぇよ!」
脅すように俺に怒鳴りつける一夏。襟を持ち上げられているので少し締め付けられる...!
「おい....。」
「おう、動くんじゃねぇぞ?動いたらコイツがどうなるか分かってるだろうな?」
「....チッ....。」
桜さんが動こうとして俺を人質に取る。大方、桜さんが俺の事を大事にしているから人質が効くとでも思ったのだろう。
「俺が織斑一夏で主人公なんだ!てめぇみたいな他の転生者で紛い物は、俺の踏み台にでもなってりゃいいんだよ!!」
「ぐっ...何言ってんだ....?」
主人公?転生者?踏み台?頭おかしいだろ、コイツ...。
「しらばっくれんじゃねぇ!てめぇなんざ原作に存在しなかっただろうが!」
「原作...?なんの話だよ....。」
息苦しい。喋りづらいんだが...。
「それとてめぇもだ!束さんの姿を真似やがって...ぶっちゃけキメェんだよ!男の癖に束さんの容姿になるとか!」
「あ゛?」
ちょ、桜さん!?青筋立ってますよ!?
「どっちも転生者なんて事
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