第2章:異分子の排除
第12話「IS学園」
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「代表者とはそのままの意味だ。クラス対抗戦だけでなく、生徒会が開く会議や委員会に出席...まぁ、所謂クラス長だな。ちなみにクラス対抗戦は、入学時点での各クラスの実力推移を測るものだ。今の時点でたいした差はないが、競争は向上心を生む。一度決まると一年間は余程の事情がない限り変更はないから覚悟しておけ。」
分かりやすく簡潔に説明する千冬姉。...桜さんでも推薦しておくか?
「はい!織斑君を推薦します!」
「あ、私は篠咲君の弟さんの方を!」
「じゃあ私はお義兄さんの方を!」
「なんかニュアンスが違くない!?」
一人変なのがいた気がするけど、皆男性操縦者を珍しがって俺たちを推薦してくる。
「候補者は織斑一夏と篠咲秋十、篠咲桜か...。他にいないか?自薦他薦は問わないぞ。」
推薦で名が挙がったのはやはり俺たちだけなようだ。
「...推薦された者に拒否権は?」
「ない。推薦した者の気持ちを汲み取ってやれ。」
「....なん...だと...!?」
桜さんも代表は嫌なのか、質問するが、キッパリと拒否権がない事を言われ、頭を抱える。
「あー...一つだけ言わせてもらいたいんだが―――」
「納得いきませんわ!!」
桜さんが再度何かを言おうとした瞬間、オルコットが机を叩いて立ち上がる。
「そのような選出は認められません!大体、男がクラス代表なんていい恥さらしですわ!この、セシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?」
喧しい声でそう言うオルコット。...もう、無視でいいや。
「...桜さん、さっき、何を言おうとしたんですか?」
「...推薦するのは構わないが、せめて物珍しさだけじゃなく、実力や人柄から選ぶようにしてくれって、言いたかったんだ。」
至極真っ当な事だな。既に推薦された俺たちはそのままだが。
「...けど、それって余計に桜さんが推薦されるんじゃないんですか?桜さん、ちh..織斑先生に勝ったって事が分かっているんですし。」
「いや、それはもう諦めてるから...。」
諦めたんだ....。まぁ、推薦された者には拒否権がないしなぁ...。
「―――大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛で―――」
「イギリスだって大したお国自慢はないだろ。世界一不味い料理で何年覇者だよ。」
「なっ....!?」
未だに続くオルコットの言葉に、アイツが勝手に突っ込む。
「あ、あなたねぇ!私の祖国を侮辱しますの!?」
「先にバカにしたのはそっちだろ!」
俺からしたらどっちもうるさいだけなんだ
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