第2章:異分子の排除
第12話「IS学園」
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ん?」
「なんだ?」
いきなり甲高い声が掛けられる。見れば、オルコットだったか?そいつがアイツの近くにいて俺たちを指差していた。
「教官だ?...試験の時の奴か?」
「それ以外何がありまして!?」
「(会社の誰かとか?)」
生憎、教官と呼ぶような立場の人はいないけど。強いて言うなら桜さんか。
「あーそれか...。訓練機だったからなぁ...引き分けだ。」
「え?桜さんがですか?...あ、ちなみに俺は勝ったぞ。」
意外な事に桜さんが引き分けたらしい。とりあえず、オルコットの方に俺も答えておく。
「そりゃあ、相手が訓練機とはいえ本気で来たからな。」
「...桜さんなら、本気でも倒せると思いますが。」
「いや、織斑先生だし。」
その瞬間、空気が固まった。
「あ...あなた...織斑先生と..引き分けたんですの...?」
「試験だから本気で来ないと油断してたからなぁ...それがなければ勝てたのに...。」
さらに空気が凍る。...桜さん?とんでもない事言ってる自覚あります?
「なんで織斑先生は本気になったんですか?」
「うーん...俺が篠ノ之束に似ているのと、同い年だからかな。」
なるほど。...なぜか納得できました。後、幼馴染ですもんね。
「な...あっ....!」
「うん?」
オルコットが震えながら桜さんを驚愕の目で見ている。...よく見ればアイツも同じように桜さんを見ていた。
「お、覚えてらっしゃいー!!」
「お、おう...。」
逃げるように自分の席に座ったオルコット。...そう言えばチャイムもなってたな。
「ほら、お前ら座れ。授業を始めるぞ。」
千冬姉が教室に入ってきて、クラスの皆は速やかに席に座る。
「あの...織斑先生。」
「なんだ。」
「...篠咲君が織斑先生と引き分けたって、本当ですか...?」
一人の女子生徒が恐る恐る質問する。
「....そうだ。もちろん、訓練機とはいえ、私は本気だったぞ?」
―――ざわ...!ざわざわ...!
「ええい!喧しいぞ貴様ら!静かにしろ!」
さっきの桜さんの言葉が事実だったことにざわめくが、千冬姉の一喝で静かになる。
「それでは授業を始める。」
そして、何事もなかったかのように、三時間目が始まった。
「...っと、そうだ。再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないといけないな。」
少ししてから、思い出したかのようにそう言う千冬姉。...忘れてたのか?
「あの、代表者って?」
アイツが質問をする
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