セイバーの覚悟
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?父上を貫いたそなたの魔力の強さを。だがそれでは足りぬ。そなたは手にいれた力を証明せねばならん。民に力を誇示せねばならん」
スティングはその言葉にただただ聞き入った後、何かを考えるように顔をうつ向ける。
ミネルバは背を向け、部屋の出口へと向かおうとする。
「妾を倒そうなどと愚かな考えを起こすでないぞ。レクターの命は妾が握っていると知れ」
そういい残しその場を去ろうとするミネルバ。それを見たスティングは立ち上がり彼女を呼び止める。
「お嬢、優勝すればレクターは返してくれるんだな?」
「そうだ、勝てば良い。そなたの想いの力を見せてみよ」
「わかったよ」
「俺は必ず、優勝する」
スティングは静かなる闘志を燃やしていた。
「ヤバイな・・・あの1点がジワジワと効いてきている・・・だが・・・」
グラシアンは次々に映し出されるいまだ健在中の魔導士たちを見てなぜか笑みを浮かべている。
「俺は確実に6ポイントを手に入れる術を持っている。そしてシリル、貴様を倒せば計9ポイント手にはいるんだ」
グラシアンは右手に力を込め、無傷のシリルを見据えている。
彼はシリルがザブリーダーだと読んだらしく、大量得点を上げるチャンスを見出だしたようだった。
「待ってろよキセキ、フロッシュ。俺はどんな手段を使っても必ずレクターを助けてみせる。だから・・・」
グラシアンは大好きな親友のことを思い浮かべる。
「俺たちが帰ったら、笑顔で迎えてくれよな」
グラシアンはゆっくりと立ち上がり、ミネルバから授けられたある戦法のために、ある人物の元へと歩き出した。
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