第九十一話
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ばを使った間食が終わると同時に、ポイントの中間発表の時刻が差し迫る。本来イベント中は、自らの累計ポイントしか見ることは出来ないのだが、この中間発表で今の自分の順位を知ることが出来る。それから上位と自分のポイント差を考慮して、これからのことを考えるとのことで。
「ほら、リーファもいつまでイジケてないで。中間発表見に行くわよ!」
「……もう絶対あんなことしないんだからね!」
……焼きそばを売っている時、リズとリーファは基本的に焼きそば店の遠くで、二人組で移動していた。何があったか俺には知る由もなく、リーファに聞く勇気は俺にはなく。四人揃って中間発表がある場所へと移動しようと、椅子から立ち上がって砂浜を歩いていこうとすると、リーファがジロジロと辺りを見渡していた。
「どうした?」
「いや……何か見られてるような変な気配が……」
不快そうにキョロキョロとリーファは辺りを見渡すが、そもそもこれは他者に水着姿を見られるというイベントな訳で。見られている気配がするのは当然ではないだろうか――と、自分と同じことを考えたらしいリズが、心配するなとばかりにリーファの肩を叩く。
「そりゃそうでしょ、みんなあんたのこと見てんのよ!」
「そういうのとは……また違うような……うーん……ま、そうかな」
ごめんね、気のせいだったみたい――とリーファは皆に告げると、リズを先頭に中間発表がある掲示板へと歩き出していく。リーファはああ言っていたが、一応不審な人物がいないか警戒しようと自然と最後尾になった俺に、シリカが振り向いて隣に走り寄ってきた。
「ショウキさん、ちょっと聞きたいことがあるんですけど……」
「何だ?」
頭にちょこんと座り込んだピナを乗せながら、シリカは器用にトコトコと駆け寄ってくる。そう言った後、そのまま俺の耳元にささやいていく。
「水着、誰が一番可愛いと思います?」
「……は?」
シリカの予想外の質問に数秒フリーズした後、その悪戯めいたシリカの表情に、彼女にからかわれていることに気づく。アシュレイさんが手がけてリズが選んだ水着を着る彼女たちに、どう答えるべきか悩んで髪を掻いていると、シリカはその悪戯めいた表情を普通の笑みに戻す。
「そんな真面目に悩まないでくださいよ、冗談です、冗談! リズさんに決まってるじゃないですか!」
正直な感想を答えようと口を開いたところ、その告げようとした答えを先にシリカに答えられてしまう。その頭の上に乗っていたピナは威嚇するように鳴き声を発しており、「言うのが遅い」と文句を言われたように感じた。
「そう思ってても、実際に口にしなきゃダメですよ? 女の子は褒められて伸びるんですから!」
「そういう……ものか……」
「そ
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