Fate/stay night
1176話
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に好き好んで一般人を巻き込んだりはしないわよ」
凛の言葉に安堵したのだろう。衛宮はようやく安心したように頷きを返す。
「分かった、じゃあそうしよう。……で、午後から行くって事でいいんだよな? 誰が行くんだ? 俺とセイバーは確実だと思うけど」
「何を言ってるんだ? 全員に決まってるだろ」
「……は?」
衛宮が、俺の言葉に意味が分からないといった風に間の抜けた声を出す。
ここはあの名台詞『何でさ』を言って欲しかったところだけど。
「アーク、全員って……ここにいる全員か?」
「そうだ。そもそも、向こうにはまだ1人サーヴァントが残っているんだ。サーヴァント全員が教会に向かって、その隙に向こうのサーヴァントがこっちを襲ってきたら目も当てられないだろ。なら、最初から全員で行動した方がいい」
「それは……いや、けど……」
チラリと衛宮の視線が向けられたのは、イリヤと桜。
多分、衛宮の中ではこの2人は置いて行くつもりだったのだろう。
だがそんな真似をすれば、それは向こうにとって絶好の好機となる。
この世界におけるボスの1人でもある臓硯を片付けた以上、残っているのはもう綺礼と金ぴかだけ。
その両方を一挙にどうにか……とまではいかないが、片方だけでもどうにかしておきたい。
「……先輩、私は大丈夫です。何かあったらライダーが守ってくれますし」
「桜……」
「士郎、お任せ下さい。桜は私が守ります」
「……ああ、もう。分かったよ! じゃあ、全員で行くのに賛成するよ! けど、どうやって移動するんだ? こんなに目立つ集団だと、思い切り人の目を引くぞ?」
「心配するな。柳洞寺からこっちに戻ってくる時に使った影のゲートがあるだろ? あれを使えば、次の瞬間にはもう教会の前に移動出来る」
その言葉が決定事項となり、午後からは教会へと乗り込む事になるのだった。
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