第8章 第5次イゼルローン要塞攻略戦 前編
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みすぎはいかんがこういう時はいいぞ。
落ち着いてオペレーターをしてやれ。
そういえば、シトレ大将から1500時にイゼルローン攻略地上部隊士官は作戦室に集合だそうだ。
がんばれよ。」
と、ポンと頭をなでられて少佐は自分の席に向かった。
少し、気持ちが落ち着いてきた。
大丈夫、絶対に大丈夫だ。
だから今はオペレーター任務に専念しよう。
少佐はどうやら緊張している若い参謀たちにブランデー入り紅茶を配って回ってるらしい。
頼りがいのある士官だった。
それにブランデー入りの紅茶はじめて飲んだがおいしかった。
その後、10時間にわたる宇宙艦隊同士によるの戦闘が続いた。
第2艦隊が前線で活躍していた。
パエッタ中将による駆逐艦を用いた浸透戦術は功を奏し、すでにかなりの宙域を奪取していた。
アレクサンドル・ビュコック中将は遠距離精密射撃によりこれを援護し、第2艦隊を包囲しようとする敵艦艇を撃破していた。
敵の駐留艦隊も負けじと果敢に攻撃を仕掛けてくる。
それでも、敵はじりじりと押されている。
我々をトールハンマーに引きずり込むつもりらしいが同盟軍は多大な犠牲を払ってその威力・射程範囲を図っていたためやすやすとは引っかからないように敵駐留艦隊に損害を与えることに専念していた。
こうして、戦線は膠着状態に陥りながらも徐々にながら同盟軍優勢に傾きつつあった。
私の親友であったステファン大尉の空戦飛行隊は特別任務として小回りの利かない戦艦の間に入り込んで機関部に集中砲火を加え敵の戦力をそぎ、ワルキューレ空戦飛行隊と空中戦を繰り広げ次々に戦果を持ち帰ってきた。
空戦隊ではやはり第88独立空戦隊の活躍が目立った。
その中でもオリビエ・ポプラン中尉、イワン・コーネフ中尉、ヒューズ中尉、シェイクリ中尉の率いる空戦中隊の撃墜数は同盟軍中隊撃墜数史上3〜6位に記録されている。
彼らは3機1隊のチームを組みワルキューレに対しても戦艦に対してでも戦いを挑み撃破していたのだ。
敵も決して負けていたわけではなくメルカッツ中将の指揮する艦隊は第2艦隊の駆逐艦浸透作戦の対抗策として戦艦群によるクロスファイアポイントを作りそれを柔軟に移動させることによって戦力をそぐことに専念し、第2艦隊が一瞬交代の隙を見せた瞬間にワルキューレによる追撃作戦を仕掛け一時同盟軍の駆逐艦集団は混乱しかけていた。しかし、そこに付け込んだ貴族のボンボンがひきいる練度の低い艦隊が割り込みパエッタ中将の第2艦隊巡航群集団と駆逐艦集団撤退の援護をしていたビュコック中将の第4艦隊戦艦群集団の逆撃にあいあっけなく戦力の4割を消耗して撤退していった。
敵の弱みはそこで会った。貴族が功を競って連携することなく攻撃を仕掛けるためそれに乗じた同盟軍の逆撃を食らって無駄に戦力を消耗するのである。
こ
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