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RSリベリオン・セイヴァ―
第十三話「銀髪と眼帯とロリにはご用心?」
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る。
「私と戦え?」
「はぁ?」
了解も得ずに、ラウラはすぐさま自機の黒いISを展開した。
「織斑一夏、私と戦ってみせろ?」
「やだ」
一夏はキッパリと断った。
「……!」
しかし、ラウラはそれを気に入らず、肩に搭載されたレールキャノンを向けて引き金を引いた。
「……!?」
刹那、激しい爆発音と砂煙が舞うが、そのキャノンの攻撃を一夏の白夜が切り裂いた。一瞬、ラウラは目を丸くさせるが、時期に冷静さを取り戻してこう述べる。
「ほう……少しはやるようだな? しかし貴様など、あの人の足元にも及ばないだろうな?」
「っ!!」
そう姉と比較されることに一夏は、表情を険しくさせる。
「何の真似だ!? 勝手に攻撃したりして!!」
俺は、ラウラの非情さに怒りを覚えた。
――コイツ、まさか本当に一夏の命を!?
途端に俺は、太智が言っていた事を思いだした。軍人が転校生として現れたということは、大方一夏が関係することではないかと……今や、一夏は俺たちよりも世界中にマークされる存在だ。後から同じような事を真似して出てきた俺たちよりも、やはり最初に現れた一夏のほうがより価値があるということだな。彼に対して世界は、モルモットとして研究に欲するか、イレギュラーと見なして抹殺するかのいずれかだろう。
「ラウラ! お前の目的は何だ!?」
俺は、零を握りしめて彼女に尋ねた。
「無関係な邪魔者は黙っていてもらおうか?」
やはり、話す気はないか……
「よく聞け! 眼帯の銀髪チビ!?」
「……?」
一夏は、白夜の剣先をラウラへ向けると、相手がドイツの尖鋭部隊を仕切る人間だろうが関係なく堂々と、こう言い張った。
「お前が、あのバカ姉貴の何なのかは知らねぇが、俺が``アレ``の弟だからという理由で、ビンタされる筋合いはねぇ!」
「キサマァ……! あの人を、教官のことをそこまで愚弄するかぁ!!」
頭に血が上ったラウラは、手の甲部からビーム上の刃を展開させると、こちらへ一直線に突っ込んできた。無論、一夏と俺も受けて立つつもりだったが……
「ターゲットを発見、状況は……問題ない」
「!?」
その声は、俺たちの無線に聞こえた。レーダーに映る上空を見上げると、そこには巨体な剣を担ぐ人影が見えた。
「あれは……!?」
一夏は、太陽に背を受けるそのシルエットに目を見開く。
「あ……RS!?」
そして俺は、その正体が何であるかを呟いた。
人影は、地上へ急降下してアリーナへ降り立つ。それも、先ほどの急降下にかかわらず、土煙すら立てずに静かに降り立った。
「黒兎隊長の、ラウラ・ボーデヴィッヒだな?」
「……何者だ?」
しかし、突然の乱入者にも動じることなく、ラウラは冷静に尋ねる。
「俺は、ヴォルフ・ラインバルト……お前を殺す」
大剣を片手で軽々と
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