Fate/stay night
1175話
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凛と綾子の柔らかな身体へと触れ、それぞれに小さな声を上げさせる。
この2人にとっても、男と風呂に入るというのは……この年齢になっては初めてなんだろう。
子供の頃はともかくとして。
いつものベッドの上とは違うが、寧ろそんな状況なだけに緊張し、身体が敏感になり……結局その場で俺達は再び肌を重ねる事になるのだった。
「ほら、早くしてよアクセル! もうこんな時間よ!?」
風呂上がり、凛が時計を見ながら叫ぶ。
「分かったから、少し待ってくれ。大体、お前が最後まで足を絡めて俺を離さなかったから、ここまで時間が掛かったんだろうに」
「全くだね。これは、今夜は遠坂よりも私の方を優先して貰う必要があるな」
「ちょっと綾子。元々はあんたがアクセルと一緒になって私を責めたのが原因でしょ!?」
「だって、遠坂を啼かせるのは面白かったし」
「あんたねぇ……いいわ、今夜はこのお返しにたっぷりとアクセルと一緒に啼かせてあげるから、覚えてなさい」
「それはお返しじゃなくて、仕返しというと思うんだが……」
「うるさいわよ、アクセル。ほら、とにかく準備はいい? 全く、何だってお風呂であんなに……」
「せめてもの救いは、浴場だったからすぐに綺麗になれたって事だな」
普段着に着替えた凛と綾子を見ながら、呟く。
とても十数分前までは俺とそういう行為をしていたとは思えないように身嗜みを整えていた。
まぁ、それは俺も同様なんだが。
「ほら、そういうのはいいから、さっさと行くわよ! アクセル」
「はいはい。綾子、こっちに」
凛と綾子の腰を抱き寄せ、影のゲートを展開する。
そのまま3人で影に沈み込んでいくか、既に凛も綾子も影に沈む感触には慣れたのだろう。
特に悲鳴の類を挙げることもないまま、影へと沈み……次の瞬間には、俺達の姿は衛宮の家で俺が泊まっていた部屋にあった。
部屋の中には当然誰の姿もなく……ただし、行く時に臭いをどうにかする為に開けていた窓が閉まっているのを見ると、誰かが来たのだろう。
問題は、いつ来たかだな。
臭いがどうにかなった後で来たのならいいんだけど。
既に部屋の中の臭いは一掃されている。
ただし、布団はシーツとかがない状態で綺麗に畳まれているのを見ると、その辺は期待出来ないだろう。
「……じゃ、行きましょうか」
俺と同じ事に気が付いたのか、凛が薄らと頬を赤くしながらそう呟くのだった。
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