Fate/stay night
1175話
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として色々とやばいんじゃないのか?」
その言葉を聞くと、図星だったのだろう。2人の身体がピクリと動く。
「ほら、だから一旦凛の家に戻って風呂に入るぞ。さすがにこの状況で衛宮に風呂を借りる訳にはいかないしな」
「うー……分かったわよ。カブト虫は……ああ、いや何でもないわ」
「うん、あたしもそれでいい。カブト虫よりはいいだろうし……」
不承不承、目を擦りながら起きた凛と綾子は部屋の電気を付け、眩しがりながらも周辺に散らかっている下着やパジャマを手に取って着替え始める。
……それにしても、記憶を失っている時は凛の朝の弱さをこれでもかと見せつけられたんだけど、今日……いや、俺に抱かれた次の日はあまり朝の弱さを感じさせないな。
と言うか、カブト虫って何だ? 夢……ああ、俺の記憶が。またアルトアイゼンの夢でも見たのか?
まぁ、今も十分起きるのに時間が掛かってるんだけど、これは綾子と同様に体力の消耗が激しいからだしな。
今日は言峰の教会に行く予定だったんだけど、やっぱり凛には昼寝してしっかりと体力を回復して貰う必要があるな。
にしても、言峰が俺達の行動を見たら何て思うのやら。
まさか、自分の本拠地でもある教会に襲撃を掛ける前の夜に、体力を消耗し尽くす程に激しい夜を過ごしていたとか……いや、言峰の場合は寧ろ喜ぶか?
そんな風に考えている間に、着替え終わった2人。
こうして見ると、夜を共にした凛や綾子の着替えシーンってのは思わず目を奪われる程に魅力的だった。
って、そうじゃなくて。
着替えている間に少しずつ目が覚めてきたのだろう。さっきまで自分が何を口にしたのかを覚えているのか、凛も綾子もうっすらと頬を赤くしながら俺の方へと近づいてくる。
あー、うん。2人の口から出たさっきの言葉は、男なら確実に興奮ものだしな。
特に、凛や綾子のようないい女が相手なら、尚更。
「ほら、行くぞ」
そう言い、2人の腰を抱き寄せる。
寝ているときと違ってパジャマを着てはいるが、そもそもパジャマというのは眠っている時に身体に負担を掛けない為のものだ。
つまりその生地は基本的に薄く、こうして腰を抱き寄せればその感触もリアルに伝わってくる。
『……』
それでも2人は昨日の件で想いは既に固まっていたのか、あるいはあれだけ激しい行為をしたのだからパジャマで抱き寄せられても恥ずかしさはそんなにないのか、特に何を言うでもなく俺に体重を預けてくる。
そんな2人を両手に抱き、影槍を使って部屋の窓を開ける。
……無駄かもしれないけど、少しでも臭いが取れるように。
ついでに俺達がいない間に衛宮達が起こしに来て、部屋に誰もいないのを見て騒ぎにならないように、ちょっと出掛けてくると空間倉庫から出したメモ帳
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