暁 〜小説投稿サイト〜
緑の地獄へ
1部分:第一章
[1/2]

[1] 最後 [2]次話

 A.T.G.C企画作品第三弾、冒険ものです。ジャンルは冒険、キーワードは本から書かせてもらいました。
********************************************
第一章

                       緑の地獄へ
 富松雄作は子供の頃両親からある本をプレゼントされた。その本は動物図鑑だった。彼は子供の頃動物が好きだった。それで彼の両親は図鑑を買ってプレゼントしてくれたのだ。
 図鑑を開いてまずはライオンやチーターといったアフリカの生き物を見た。彼が大好きな動物園の生き物達を見たのだ。それからアジアやヨーロッパ、それにオセアニアの生き物達を見た。その後で南アメリカの生き物達を見た。それはどういったものかというと。
 他の場所の生き物達よりもずっと大きく異様な形や色をしていてしかも毒があったり凶暴な生き物ばかりだった。とにかくかなり危険な場所なのは図鑑からもわかった。
 それで雄作はお父さんとお母さんに尋ねた。南アメリカはどうして奇麗な毒のある蛇や蛙がいて物凄く大きな蛇や鰐、他にも様々な生き物がいるのか尋ねた。すると二人はこう彼に答えてきた。
「南アメリカのそうした生き物達がいるのはアマゾンというところなんだよ」
「アマゾンは凄く大きな川と沢山の木で覆われていてね。凄く暑いの」
「暑いとこうした動物達が沢山いるの?」
 雄作はそのことが疑問になって両親に尋ねた。
「こんな変な動物が一杯いるの?」
「うん、そうだよ。アマゾンは特別でね」
「お魚だって凄いのよ」
 二人で雄作に話していく。
「何メートルもある魚がいるんだぞ」
「凄く大きなお魚がね」
「何メートル!?」
 雄作には信じられない話だった。何メートルという単位は。それを聞いて思わず声をあげた程だった。
「そんな大きなお魚がいるの」
「そうだよ。川の中にな」
「それも一杯いるのよ」
「川の中にそんな大きなお魚が一杯いるなんて」
 これまた雄作には信じられない話だった。そこまで大きな川があるということも。その前に聞いた生き物達のことも合わせてだ。彼は驚くばかりだった。
「どんな場所なんだろう」
「しかもとても暑くて雨が一杯降ってな」
「木も一杯ある場所なのよ」
「ううん、どんな場所なんだろう」
 雄作は両親の言葉からアマゾンという場所がどんな場所なのかわからなくなった。日本にある様な場所ではないことはとりあえずわかった。だがだった。
 想像することすらできなかった。その動物の本を何度読んでもどんな場所か全くわからなかった。それで他の本、アマゾンのことが載っている本なら手当たり次第に読んだ。
 その結果アマゾンが壮絶な場所だという認識が雄作の頭の中に入った。海の様に巨大な大河と日本が丸ごと入る巨大な
[1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ