14.天国と地獄の違い。それは天国には美女がいて、地獄には悪友がいる事。
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「そうか…こんな事しか出来ないが、これを受け取ってくれ!」
そう言って差し出した袋を、ヘンリーが受け取る。
何でお前が受け取るんだよ!俺にくれたんだろ!
「2000G!こんなにいいんですか!?」
「いや、少ないくらいだ!お前達がしてくれた事に比べれば…」
お前達って…殆ど俺じゃん!
頑張ってたの、俺じゃん!
何でお前が金受け取んだよ!
「ヘンリー様、リュカ様。本当にありがとうございます」
マリアさんが瞳を潤ませて謝意を伝えてきた。
「私には、お二人の旅の無事を祈る事しか出来ませんが、どうか御自愛を」
そんな事無い!俺の童貞を奪うって任務があるよ…って言おうとしたら、
「ヘンリー、リュカ。往くのですか?」
と修道長が話し掛けてきた。
昔は美人でした…って感じのおばさん。萎えちゃった…
「はい。修道長」
ヘンリーが勝手に話を進める。
「リュカ。あなたはもう立派な大人です」
まだ未経験だけど…はっ!『私が男にしてア・ゲ・ル?』とか言うなよ!
「自分の往く道は自分で見つけなくてはなりません。どうか神の御慈悲があります様に」
修道院のみんなから快く送り出されて、俺とヘンリーは旅に出る。
あぁ、もう少しゆっくりしてたかったなぁ…
<オラクルベリー>
ヘンリーSIDE
修道院を出て半日。
何とか日暮れ前にはオラクルベリーに辿り着いた。
ここまで数度モンスターと戦闘をしたが、武器を持たぬ俺はまるで役に立たなかった。
殆どリュカのバギで乗り切った…
ただ、リュカはあまり戦いたくない様で、俺も素手を…メラを使い戦った。
本来ならば俺はかなりの傷を負っているのだが、リュカのホイミでほぼ無傷状態だ。
リュカは優しすぎる。
俺がもっと強くならないと…
俺達は町に着くと装備を調える為、武器屋や防具屋を回る。
俺は鎖鎌などを買い装備を調える。
しかしリュカは自分好みの装備が無いらしく、何も買わずに町を眺めている。
確かにリュカは強い。
ここら辺のモンスターなら武器等いらないだろう。
しかしこの金は、殆どリュカのおかげで手に入れた金だ。
俺一人が使っていい物ではない。
「リュカ、お前も何か買っておいた方がいいんじゃないか?」
既に暗くなった町を歩きながら、俺はリュカに問いかける。
「う〜ん…じゃぁ、アレ買ってくる」
既に目当ての物はあったらしく明確な足取りで目的の場所まで足を進める。
少し開けた所に、一人の女性が佇んでいる。
リュカはその女性に話し掛けた。
え?
「ねぇ?君いくら?…200!?」
え!?
「うーん…一晩好き放題で200?…よし!あっ、お金持ってくるから待ってて」
そう言って俺の所へやって来た。
「ヘンリーはもう十分買い物したでしょ?残
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