Fate/stay night
1174話
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俺の言葉に、興味深そうな視線を向けてくる凛。
「そうだな、基本的にはこの世界とそう大差はないな。ただ、巨大な学園都市があって、そこに世界樹って呼ばれている巨大な木が生えてる」
「……どこがこの世界と基本的に大差ないのよ……」
リンゴジュースに口を付け、呟く凛。
「そうか? 魔法と魔術の差はあれど……ああ、そうそう。凛が気にしていたグリフィンドラゴンのグリ。あいつの出身世界だな。……まぁ、その世界に作られた魔法世界って異界に住んでるんだが」
「異界とか……行ってみたい気はするけど」
そんな風に話しながら、20分程。
やがて自然と会話が少なくなっていき……凛が口を開く。
「ねぇ、アクセル。……貴方、私と綾子をどう思ってるの?」
「……どう、とは?」
一瞬息を呑みつつも、そう尋ね返す。
「女として見てるのかどうかって事よ。昨日、本当なら夜に私達を抱く筈だったわよね? けど、ランサーの件があるって事で、あんたは私達を抱かなかった。……それは本当に、ランサーの件があったから? それとも……記憶を取り戻したから?」
凛の言葉に、綾子も視線を逸らさずに俺の方を見てくる。
……これを聞くのが、今日ここに来た理由だったのだろう。
これ以上誤魔化す訳にはいかない、か。
「そうだな、そういう思いがなかったってのは嘘になる。パスを通して俺の夢を見たなら分かったかもしれないが、俺の恋人にあやか、千鶴、円、美砂という4人がいる。その4人が中学2年の終わりの時に知り合って、想いを告白された。けど、俺は高校を卒業するまでは抱かないと言ったんだよ。……なのに、俺は記憶を失って、更に俺自身が10代半ばの身体になっていたとしても、お前達を抱いてしまった。最初こそ儀式の為だったが、それ以降は俺自身の気持ちでだ」
そう、俺は間違いなくこの2人を愛しいという想いを抱いている。
「……そう。じゃあ、別に私達を嫌いになったって訳じゃないのね?」
「当然だ」
「そうか、ならいい。……アクセル、あたし達を抱いてくれないか」
「……ここは、衛宮の家だぞ?」
「大丈夫だよ、衛宮の部屋からここは離れているし。……もし、あたしや遠坂を愛しているのなら、抱いて欲しい」
パジャマのボタンを外しながら、綾子がそう告げる。
その隣では、凛もまたパジャマのボタンを外しており、白い肌とその肌に映える下着が見える。
ここが衛宮の家だというのは分かっているが、それでも俺は潤んだ目でこっちを見ている凛と綾子が欲しいと、心の中から湧いてくる思いに導かれるように2人の白い肌へと手を伸ばし、抱き寄せる。
「ん……あ……」
「アクセル……」
そうして抱き寄せた2人の肌へと手を滑らせ、喘ぎ声を上げる唇をそれぞれ俺
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