Fate/stay night
1174話
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イバーへと向かって素早く突き出される。
「甘い!」
セイバーは鋭く叫び、俺と同じく槍を振るって自分に向かって突き出された俺の槍を弾く。
槍を弾いた後は、素早く槍を突き出してくる。
食後の運動として考えると、確実にやり過ぎだろう運動量だが、俺もセイバーもサーヴァントである以上はこの程度問題ない。
……いや、セイバーの場合は魔力の問題もあるのか。
俺ととは言わないが、衛宮と魔力のパスを繋げた方がいいと思うんだけどな。
いっそ凛にその事を聞いてみるか?
ともあれ、俺に向かって突き出された槍の攻撃を、身体を捻りながら回避する。
「くっ、やりますね!」
「そっちも……な!」
手元に戻した槍を、突き出すのではなく薙ぎ払うようにして振るう。
その一撃は、槍本来の使い方の1つでもある叩きつけるという使い方。
ぶっちゃけ、槍を棍棒のようにして使うという、ゲイ・ボルクでこんな使い方をしたら色んな人に怒られそうなもの。
ただ、ランサーだってゲイ・ボルクを打撃武器として使ってたし、本家がそんな使い方をしている以上は問題ない……筈だ。
振るわれた俺の槍は、セイバーの脇腹へと向かい……それを、自分の槍を盾にするように突き出された槍にぶつかって、次の瞬間バキィッという音と共に、俺の槍もセイバーの槍も両方が折れる。
『あ』
その結果に、声を揃えて呟く俺とセイバー。
……うん。衛宮の家の物だけど、色々と思うところがない訳ではない。
あ、でも凛かイリヤを呼んできて修復して貰えばいいのか?
「ん、コホン。さすがにアークエネミーですね。この短時間で槍をここまで使いこなすとは。正直、身体能力だけではなく槍を使いこなす才能に関しても、かなりのものがあると思います。長柄の武器の扱いに慣れているというか……」
多分、それってアダマンハルパーを使ってた影響だろうな。
グロウセイヴァー時代から考えると、何年使っていたのやら。
PTでの操縦であるが故にそこまで生身に応用出来る訳ではないだろうけど、その辺は年数が解決してくれてるんだろう。
「セイバーにそう言って貰えると、俺としても嬉しいな。……さて、じゃあ時間も時間だし、最後にもう1回やってからにするか」
「そうですね。では……行きます!」
鋭く叫び、セイバーが新しいぼたん槍を手にして俺へと向かって来て、俺も新しいぼたん槍を手にし、それを迎撃すべく待ち受けるのだった。
「……ふぅ。衛宮の家の風呂は結構いい感じだったな」
風呂上がり、空間倉庫の中から取り出した冷たい葡萄ジュースを飲みながら呟く。
ちなみに、葡萄ジュースは葡萄ジュースでも、当然アルコールの入っていない普通の葡萄ジュースだ。
風呂上がり
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