Fate/stay night
1174話
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良好だった訳じゃない。
前回の聖杯戦争で起こった事を考えれば無理はないけど……と、思っていたところで近づいてくる気配に気が付いた。
それから数秒して玄関の扉を開ける音が響き、同時にそれで誰が帰ってきたのかを全員が察知して、それぞれがテーブルに着く。
俺、凛、綾子、イリヤ、セラ、リズ、桜、ライダー、セイバー、衛宮。
合計10人にプラスして虎が1匹。
正直、かなり大きめなテーブルではあるが、この人数だとさすがに狭い。
「今日のご飯はなっにかなぁっ!」
そう叫びながら居間に入ってくる藤村。
嬉しそうにテーブルへと着こうとして……そこで、自分の座る場所が殆どない事に気が付く。
「ちょっ、ちょちょちょちょっ! なんでこんなに人がいるのよぉっ! 士郎、これどういう事!?」
タイガーの名前通り、虎が吠えるような雄叫びを上げる藤村。
「あー、うん。悪い藤ねえ。実は今日遠坂達が家に泊まる事になってさ」
「なぁっ!? だ、駄目に決まってるでしょう! 士郎のいる家に、女の人を泊めるなんて!」
「けど、イリヤ達はいいんだろ?」
「それは、イリヤちゃんが切嗣さんの子供だって言ってたからでしょ!」
衛宮の言葉に吠える藤村。
いや、イリヤはそれでいいとしても、セラとリズの2人はどうなんだ?
メイドだからOKだったりするのか?
うん、まぁ、その辺の判断は藤村だけに結構曖昧そうだよな。
その後、凛が色々と言って誤魔化すと、不承不承ではあるが納得した。
原作と違って下宿というか、居候というか、そんな感じではなく、今夜一晩だけって事になったからなんだろう。それに、桜やライダーもここに住んでいるし。
それと、当然ながら男女で寝る場所は離された。
凛と綾子は桜やイリヤ達が寝ている場所の近くの部屋で寝る事になり、俺は衛宮の寝ている場所の近く。
本来なら藤村も責任者としてここに泊まっていきたかったらしいが、何でもこれから家の方で用事があって、出掛けなければならないらしい。
確か藤村の実家って藤村組とかいうヤクザだったような気がする。
ただし、どちらかといえば今風のヤクザじゃなくて、任侠の方。
……もしかして、聖杯戦争で何か迷惑を掛けてたりして、それじゃないだろうな?
あ、でもキャスターの件を考えると、普通に有り得るか。
学校の休校の件もあるし。
「いい! 絶対に妙な事をしちゃ駄目だからね!」
夕食を食べ終わると、藤村はそう叫ぶと衛宮の家から去って行った。
「藤村先生って、家でも相変わらず台風だったんだな」
綾子がしみじみと告げる言葉が、非常に印象深く聞こえてきた。
「はぁぁあっ!」
気合いの声と共に突き出されたぼたん槍は、セ
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