第三十八話 野村中佐!とどろけ一番!!その三
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「どうなの?」
「普通位だぜ」
「二人共大学の推薦取れる位だぜ」
それ位の学力はあるというのだ。
「八条大学にな」
「あっさりエスカレーターで行けるぜ」
「ふうん。私もそうだけれど」
それでもと言う瞬だった。
「じゃあ勝負も出来るわね」
「少なくとも留年の心配はないぜ」
「そこまでいかないぜ」
「全教科そこそこいってるぜ」
「トップ集団じゃないにしてもな」
「そうなのね、じゃあカンニングは禁止だから」
事前にこのことは告げられた。
「わかってると思うけれど」
「俺達もそれはしたことないからな」
「安心しろよ、そのことは」
不正が常の二人でもだ。
「それだけはしないからな」
「テストのカンニングだけは」
「ならいいわ、今回こそ正々堂々と勝負するのよ」
「正々堂々?馬鹿言えよ」
「そんな勝負するかよ」
二人はどんな勝負でも正々堂々と戦うつもりはない、それでこう返したのだ。
「いつも言ってるだろ、勝てばいいんだよ」
「勝負ってのはそうだろ」
「人間を止めた様なことをしない限りはな」
「それでいいんだよ」
「というかあんた達確かに人間は止めていないけれど」
瞬は言い切る二人を蔑んだ目で見つつ述べた。
「屑の中の屑の中の屑の中の屑じゃない」
「出たな、四重の屑」
「もう普通の屑じゃねえな」
「人間の屑っていうだけでも相当なのにな」
「それが四重になるなんてな」
「俺達そこまで屑か」
「人間として最低ってことか」
「そうよ、人間ではあってもね」
その心がだ。
「最底辺のさらに最底辺よ」
「凄いレベルだな、おい」
「まあ人間止めてるよりましか」
「俺達はまだな」
「屑は屑でもな」
「けれど人間としては本当に最低だから」
これまでの勝負を見てもというのだ、ちなみにいつも負けている方の言葉だ。その二人の奸計によって。
「そう言ったのよ」
「けれど人間でいるうちはよし」
「流石に俺達も人間は止めないからな」
「極限のところで止まってるぜ」
「人としてのな」
「ネットとかじゃ餓鬼になってるのいるからな」
「リアルでもいるしな」
世の中そうした輩もいる、人は心で人になるがそれが餓鬼道に堕ちてしまえばもうそれで餓鬼になってしまうのだ。
二人もそれがわかっているからだ、こう言ったのだ。
「そうした奴な」
「ネットの荒らしとかその域になっててな」
「書き込んでる時の人相も透けて見えるな」
「とんでもない顔になって書いてるな」
悪相、そう言っていいものにだ。
「そんな顔になってる奴がな」
「人でなくなってる奴だな」
「餓鬼になってる奴」
「それだな」
そうしたことも話す二人だった、そして瞬にあらためて言った。
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