1部分:第一章
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陸ではないというのだった。船長はそれを聞いて少し落胆してしまったのだった。
「もう少しだとは思いますけれど」
「何だ、陸ではないのか」
「けれど海に何か見えたんですよ」
しかし船員はここでこんなことを言うのだった。
「何かね」
「何だ?鯨か?」
「鯨にしちゃ小さいですね」
だが船員はそうではないというのである。
「鯨じゃないですね、あれは」
「では海豚か」
船長は鯨にしては小さいと聞いて今度はこう返した。
「それか?」
「あれっ、海豚でもないですよ」
しかし海を見続けている彼は今度はこんな言葉を返した。
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