第9話隻腕のドラゴン
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いでください!/////」
適当にはぐらかす。
その後もオレたちはプネウマの花を目指して進んでいった。
******
「ライリュウさん、妹さんのーーーミラさんのこと聞いていいですか?」
「どうした急に?」
いきなりミラのことを質問してきたシリカ。本当にどうしたんだ?
「あたしに似てるって言ったじゃないですか。現実のことを聞くのはマナー違反ですけど・・・ダメですか?」
「・・・忘れろって言わなかったか?/////」
似てるって言ったことはマジで忘れてくれ、言っておいてすごく恥ずかしいから。
まあそれよりも、マナー違反なのを承知の上で聞いてきたんだ。本当なら言いたくはないけどーーー別にいいか。SAOにいるんだから。
「・・・妹って言ったけど、ホントは血の繋がりのない義理の兄妹なんだ」
「え?」
そりゃ驚くか。そんな複雑な兄妹、周りにはいないだろうし。
「産まれた時から10年間、ずっと知らされてなかったんだ。オレの本当の両親は交通事故で亡くなったらしくて父親の友人夫婦に養子として引き取られたんだ。そしてオレの10歳の誕生日、突然それを知らされたんだ・・・それもニュース番組みたいにめくりで」
「その伝え方、どうなんでしょうかね・・・」
「ああ、その時はオレが養子だったことよりその伝え方にぶちギレたよ。それで父さんの顔面を思いっきりぶん殴った」
あれは本当にぶちギレた。衝撃の事実よりもその伝え方が衝撃的だったもん。
「・・・でも、そのあと最後のめくりで「竜はオレの息子だ!」って言われて円く納められたけど。父さんと母さん、脳内お花畑の永遠のバカップルだったから......その能天気が移ったのかな」
「確かに重度の能天気じゃないとそんなすぐにはムリですよね・・・ん?「竜」ってもしかしてライリュウさんの?」
「あ!ヤベ!」
ついうっかり本名言っちゃったよ!SAOではリアルの名前は基本言っちゃいけないのにーーーとにかく適当にはぐらかして次に進もう。
******
「ここに蘇生の花が?」
「ああ、・・・」
オレが指を示す先、ついにたどり着いた。シリカは走った。己の愛獣の復活のキーになる、花が咲く光る台座のもとへ。
「!」
シリカが台座の前に立った途端、光る台座の上に芽が伸びた。それから数秒かけて芽は完全なる花へと成長した。
「手に取ってごらん」
オレの言葉にシリカは頷き花を手に取り摘んだ。
《プネウマの花》。彼女が今一番欲したものがそ、の手のなかに。
「
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