1話 最初で最後の幸福感(ユーフォリア)
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僕は研究室にフランカを案内した。この研究室は以前博士と呼ばれていた中年男性が取りまとめていたが、上の連中がその腕を見越して第三部隊から第一部隊へと昇格させた。そのため此処は蛻の殻。最低限の筆記用具と最低限のコピー用紙。それから最低限の武器のパーツと弾薬だ。
「これだけだ」
「そ、そう。ねぇ。そう言えば、あなた達ってトラック持っていたわよねぇ?」
「そうだな。トラックから無反動砲を使うんだ」
「それと、戦車は?」
「ああ。M3が在る」
「リー?」
「違うよ」
「軽戦車のほうかぁ。副武装外しているの?」
「ああ。乗組員が足りないからな」
「それは今ある?」
「どうだろう?」
3日が経過した。僕は外で、アーシャと射撃の練習をしていた。もしも以前のように僕がスナイプを行う時が来たら少しでも役に立ちたいからだ。
「目標よりも少ししたを狙ってください」
「ああ」
俺は猟銃サイズのライフルで、空き缶を狙う。
「カリヒ!」
いきなりフランカの声が聞こえ焦って引き金を引いた。
すると缶から3センチずれて弾丸が飛んでいった。
「あ、ごめん。今空気呼んで話しかけなきゃ良かったね」
「いきなりなんだ?」
「トラックに機関銃をつけてみた。しかも取り外し可能。どう?」
「俺に言われても…ミレーナに聞いてくれよ」
ミレーナは上層部の連中に交渉してRPGを安値で買いに、セリに行っている。
だから正直今は相談できないだろう。まぁ、ミレーナのことだから、彼女は武器が追加されて起こるか喜ぶかのどっちかだろう。
「でさぁ、ミレーナって人はどんな性格の人?」
「横暴、単純、馬鹿」
僕は冷めた口調で唱えると、頭部に激痛が走った。
「いってーーーーーー!」
「誰が馬鹿だ!横暴と単純は認めるけどよう」
激痛の原因はミレーナだった。ミレーナの右手にはハンドガン、トカレフが有った。
「ミレーナさん!酷いです!カリヒさんは…」
アーシャは僕の後ろに隠れる。
「えっと…ミレーナさんはいつもやり過ぎです」
ミレーナの睨みで、アーシャはすくんでいる。そのせいで文句が言えない。
「おいミレーナ。僕は兎も角、アーシャを脅すのはお門違いだろ」
「っち。カリヒは優しいねぇ。まあ、いいさ。で、なんで私のトラックに機銃が積まれているんだ?」
フランカは僕の後ろに隠れる。
「あ、アタシがやりました…」
ミレーナの睨みの攻撃力はやたら強く、2人の美少女は怯えて僕の背中に隠れる。
「ありがとうね。牽制に使えるよ」
唐突に優しくなる声に、フランカは落ち着いたようだ。
ミレーナは酒と2回連呼して、待機室へ戻っていた。
仲間が増える瞬間はとてもうれし
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