1話 最初で最後の幸福感(ユーフォリア)
[4/9]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の境界線が広がる木陰から戦車を覗く。音響センサーで確認して、敵の動きは把握できない。
僕は取り敢えず、3秒ほど、戦車に向けて引き金を引いた。
「死にたくなければ投降しろ。命まで奪うつもりはない」
「1人?」
敵兵が鏡を反射させてこちらを把握しているようだ。
「ああ。1人だ」
すると、2人が同時に出てきてこちらへ寄ってきた。僕は地面に9ミリ弾をバラ撒く。すると弾丸に触れた地雷は爆発し、敵は怯む。
僕は素早くマガジンを取り替え、銃を向けた。
敵1人はマシンガンを持っているようで、僕に向けてきた。
敵が引き金を引くよりも速く、ミネベアを打ち込むと、敵兵の足から首まで弾丸が食い込み、血飛沫を上げ倒れた。
一瞬、それを見て興奮したが、それを必死に堪え、再び説得する。
「繰り返す。降伏しろ!」
「殺せ!」
僕は生きている敵兵の足を打つ。今は人員の確保がしたい。見方になってくれればいいが…
「あああ!」
苦しみながら膝をついた敵の顔面に膝蹴りを放つ。
敵兵の頬に当たり、血のついた歯が出てきた。
「っく!殺せよ!拷問は嫌だ!」
僕は彼の首に向けて思いっきり蹴りを入れた。
「気絶したかな?」
履帯を見ると、もうすぐ修理が完了しそうな形まで戻っていた。僕は此処に転がっている溶接用具を使い、見よう見まねで戦車を直した。
修理を終わらせ、敵兵を戦車の中に詰め、僕も入る。
中には軽機関銃、M60が2丁入っていた。
「今回の収穫は、この戦車とM60が3丁かぁ。こちらレッド1。敵戦車と捕虜を確保した。これから向かう。戦況を」
『こちらブルー2。ちょっと危険かな?逃げながら戦っているよ』
「そうですか。イエローは?」
『レッド2ですが、敵戦車と交戦中です。ちょっと足場が悪くて…きゃ!』
「わかった。今向かうよ」
僕は戦車を転がす。すると敵の無線が入る。
『こちらティム。敵車両と交戦中。速力が足りない為逃げられそうだ。応援を頼む』
『こちらライド。敵戦車と交戦中。有利だが、援護まで当分時間がかかる』
僕は捕虜のポケットを探り、身分証を見つけた。
「フランカ・ネパール?こいつらはもしかして名前で呼び合っているのか?」
僕は試しに無線を使ってみた。
「こちらフランカ。修理が終わり次第向かいます」
『了解』
『ついでに終わったらこちらも来てくれ』
「了解」
意外とうまく行ったなぁ。僕はそしてフランカの服の中に武器が無いか確認するため、脱がした。
「嘘だろ…」
女性で、胸はかなり大きかった。
「これで晒巻いてたのか…」
下着姿の女性の手足を縛り、服を投げた。
「こ、これでいいかな?」
バイクに在る荷物を全部戦車に移動させ、僕は
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ